株や資産運用に「自称詳しい」友達の話を絶対に信じてはいけない理由

投資を勧めてくる友達どう思う?

あなたの友達に、妙に「株」や「投資」に詳しい人はいませんか?

「今が〇〇の株を買う、絶好のチャンスだよ」
「2024年から始まる新NISAには、絶対この銘柄を選べよ!」
「NISAならコレ、iDeCoならこの銘柄が絶対におすすめだよ」
「これ、俺がやっているのと同じだから、お前もやれよ!」
「評論家の〇〇もこの銘柄がイイ!と言ってたから間違い無いよ!」

こんなタイプの友人、あなたはどう思いますか?

友達の自慢話って、ウザくないですか?

投資に興味があれば、まだ良いですが、「今からNISAとiDeCoをやろうかなぁ」と考えている人にとって、このタイプの友達の「自称通」の話って、超ウザイですよね!(涙)

自称通の友人の、この手の話は延々と続きます。終わりがありません(涙)

友人は親切のつもりで喋っているのですから、さらにタチが悪いです。

友達はプロではありません!

こういう友達の話は、自分が実際に運用していて「稼ぎが出ている」ことがベースになっている事がほとんどです。ですから、その話はあながち嘘では無いのですが、私たちが今からやろうとしているNISAやiDeCoの運用方針とは違うことが大半です。

資産形成は個人個人で異なります。あなたの友達の資産形成のやり方と、今から始めるあなたの資産形成の目的は違うのが普通です。

ですから、あなたが自分の目的にあった資産形成を、友達のやり方を真似ても、まず上手くいきません。なぜなら、友達はあなたの将来の資産計画のポートフォリオを作成して、それに合わせた資産運用をアドバイスすることはまず無理です。

なぜなら、友達は投資プロではないからです。

だから友達の資産運用の話は聞いても無駄です!

私たちがこれから運用していくNISA、iDeCoで選ぶ銘柄の特徴は・・・

  1. 手数料が安いこと
  2. 過去30年の実績が右肩上がりのプラスであること
  3. 運用を「ほったらかし」ても利益が出る銘柄

が条件です。

あなたの友達の勧める金融商品が、この特徴に合致しているなら、それでOKなのですが、もし違うなら絶対に友達の話を聞いてはいけません。

自分の人生を掛けた将来設計をベースに資産計画を練るわけですから、友達の成功事例だけを聞いて真似ても無駄に終わる可能性が非常に高いです。

プロの投資アドバイザーだって当たっていない?

そもそも、プロの投資アドバイザーだって、予想を大きく外しているのをご存知ですよね?

1.機関投資家の実績は市場平均インデックスに勝てていない?

投資信託のファンドマネージャーなど、資金を運用するプロを機関投資家と言います。じつはこのプロの機関投資家の運用実績は、市場平均に負けているという実例がSPIVA U.S. Scorecard(2016)のスコアカードで多数実証されています。

SPIVA U.S. Scorecard(2016)というのは、S&P Dow Jones Indicesが2016年から20年にわたり発表しているスコアカード(成績表のようなもの)で、金融機関の実績を表わしたものです。

簡単に言えば、機関投資家(プロ)の運用実績は、市場平均株価(インデックス)に勝てないと言うこと。つまり、プロのアドバイスよりも、日経平均株価のようなインデックスに勝てないという事が実証されています。

その中から導かれる結論は、私たちは全世界に分散投資された、市場平均に最も近い全世界株式インデックスファンドを選ぶのがベストであるという事です。つまり、プロの意見は必要ありません。

2.アナリストの業績予想はほぼ当たっていない?

テレビに良く登場する「アナリスト」という人たちがいます。経済アナリストとか投資アナリストとかとかいう、偉い先生方です。

この有名なアナリストと言われる人たちの過去の事例を見てみると、彼らの予想がかなりズレていることは周知の事実です。

デイビッド・ドリーマン氏という「反転投資」で有名なファンドマネージャーかつ「Value Line Investment誌」 の編集長という肩書をもつ人物がいます。彼によるとアナリストの予想の誤差は統計的に44%という数値となり、これはすでに誤差の範囲ではないと主張しています。つまりアナリストの予想は、かなり当たらないという事になります。

このように過去の事例からみて、アナリスト達は「彼らの予想を大幅にはずしている」事実があるにもかかわらず、彼らの話をうのみにする個人投資家は後を絶ちません。

「専門誌」に頼っても儲けは出ない?

結論から言えば、メディアで注目、紹介されている銘柄を買っても、まず稼ぐことは出来ません

その理由は書籍『美人(ブス)投票入門』』の著者、山本一郎さんの調査によると「夕刊紙で取り上げられている推奨銘柄は、じつは成績が悪い」という事が分かっていて、新聞や専門誌などに取り上げられた「銘柄」を購入しても、市場平均に勝つことは統計的に見てもまず出来ない。と述べています。

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つまり「メディアの専門誌を参考にしても無駄である」ということになります。確かに、どこかの雑誌の通りに資産運用したら大儲けした、なんていう話を聞いたことはありませんね。

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まとめ|自分の資産計画を貫きましょう!

結論から言えば、プロでさえも適確な予想が出来ないなかで、素人の友達が良いアドバイスを出来るわけがありません。100%無理です。これって常識ですよね。

だから、自称「投資に詳しい友達」のアドバイスは無視して下さい。この友人のアドバイスを聞いてしまうと、ほぼ必ずと言って良いほど失敗します。

たしかに親切でアドバイスをしてくれているのかもしれませんが、私たちにとっては、ただの時間の浪費になってしまいます。へんに心配のタネを植え付けられてしまい、自分の投資の妨げになります。

私たち資産運用の初心者が、まず最初やることは・・・

自分の資産設計

をきちっと決めることが重要になります。と言っても、別に難しい計画を立てる訳ではありません。

自分の資産計画の目的は唯一つ。

「簡単にほったらかしておいたら、気がついたら老後資産が出来ていた」を実現することです。

その答えが・・・

投資信託、その中でも全世界株式インデックスファンドだけを運用していけば良いだけです。

これなら「友達のアドバイス」も、「資産運用プロのアドバイス」も、「難しい知識」も、何もいりませんね。

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