新NISAを使いこなす方法
新NISAとは?
NISAは2014年1月にスタートした、少額からの投資を行う方のための非課税制度が利用できる特別口座で、一般NISA、つみたてNISA、そしてジュニアNISAがあります。この制度が2024年1月1日から新しい制度に生まれ変わります。これが新NISAです。
新NISAの特徴は、
- 非課税保有期間が無期限化
- 口座開設期間が恒久化
- つみたて投資枠と、成長投資枠の併用が可能
- 年間投資枠の拡大(つみたて投資枠:年間120万円、成長投資枠:年間240万円、合計最大年間360万円まで投資が可能)
- 非課税保有限度額は、全体で1,800万円。(成長投資枠は、1,200万円。また、枠の再利用が可能)
と、現行NISAと比較しても、大幅にパワーアップされる魅力的な制度になります。
ここでは、私たち投資初心者が楽しい老後を迎えるための老後資産を、新NISAを使って増やしていく方法を分かりやすく解説していきます。投資初心者ですから難しい手続きや、面倒な管理はしたくありません。できる限り「ほったらかし」に、しかも可能な限りリスクを減らし、着々と資産が増えていく資産管理をめざします。
投資初心者向けの、最善の簡単ほったらかし投資術を説明していきます。
新NISAの概要と特徴
新NISAの概要
新NISAの制度が大きく変わる点を5つにまとめてみました。
- 年間360万円まで投資ができる
- 合計1,800万円まで非課税で運用できる
- 投資期間が無期限になる
- 途中で売却しても、また枠の再利用ができる
- 新NISAの口座開設は恒久化される
以下、分かりやすく解説していきます。
新NISAの特徴と投資初心者に向いている理由
いままで投資というと投資プロか一部のマニアがやるもので、とても私たち投資初心者の手に追えるものではありませんでした。投資利益にかかる税金は20.315%、証券会社や信託報酬に掛かる手数料支払いを上回る利益をだすよう管理するのは、初心者には至難のわざです。
そこに2014年からのNISAが登場して以来、私たち投資初心者にもチャンスが到来したのです。政府が2019年より叫び始めた『老後資金2000万円問題』を解決するための新制度です。令和5年度までの現行のNISAでも、かなり初心者にも利益が出しやすい制度だったのですが、2024年からスタートする新NISAでさらに利益が出しやすくなりました。なにしろNISA口座で投資運用すれば、1,800万円まで非課税というメリットがあるからです。
分かりやすく説明していきますね!
新NISAの仕組み/枠組み
新NISAの仕組み(制度)
そもそも新NISAも旧NISAも全く初めての人には、NISA自体が何なのか分かりませんね。
NISAとは政府が決めた一定条件で「投資利益が非課税となる証券口座」です。よく勘違いされるのが、NISAは株式とか投資信託などと同様の投資商品と思われがちですが、違います。NISAは投資用の非課税口座だと、覚えておいてください。
さて、NISAは2014年からスタートしていて、2023年現在もその制度は続いています。そもそもNISAは、昨今の日本経済の低迷がつづく中、日本国民ひとりひとりが自分で投資力を身に着け、ある意味「自分の身は自分で守る」ために、国が用意した特例制度です。
2019年から日本政府が「老後資金2000万円問題」を提起し、これからの日本は物価上昇がつづく反面、国民の所得は伸び悩むこの時代「政府の生活支援にも限度がありますよ」というメッセージを国民に送っています。そこで政府が日本国民に「自分で稼ぐプラットフォーム」を作り「投資優遇制度を作ったので国民はそれを利用して、自分の老後を自分で構築してくださいね」という制度が、NISAでありiDeCoであるわけです。
個人型確定拠出年金のiDeCoについては、別のページで説明していますので、ここではNISAとくに新NISAについて、分かりやすく解説します。
新NISA制度の仕組み/枠組みは以下の通りです。
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
年間投資枠 | 120万円/年 | 240万円/年 |
非課税保有期間 | 無期限 | |
非課税保有限度額 | 1,800万円 | |
(成長投資枠のみは1,200万円) | ||
口座開設期間 | 恒久化 | |
投資対象商品 | 積立・分散投資に適した一定の投資信託(現行と同じ) | 上場株式・投資信託など |
対象年齢 | 18歳 | |
現行制度との関係性 | 現行NISAと新NISAは別枠。現行から新NISAへの移行(ロールオーバー)は出来ない |
この新NISAを、私たちはどのように使えば良いのでしょうか?
新NISAは今後の自分の生活資金・老後資金を貯めるための非課税口座ですから、とうぜん投資する「お金」が必要になります。お金がなければ、投資はできませんから、まずは投資資金を捻出する必要があります。
少ない給料から無理矢理にでも投資資金を作るのですが、その方法がこのサイトで言うと
■『少ない給料でも貯金が貯まる『先取り貯蓄』とおすすめネット口座|仕組み作り❶』
という記事で解説していますから、まだ読んでいない方はこちらの記事から、お金を作り出す仕組みを知り、資金調達の準備をして下さい。
先取り貯蓄とは? 先取り貯蓄は、お金を将来のために計画的に貯めることです。先取り貯蓄をすることで、将来の大切な目標(資産形成)や予期せぬ出費に備えることができます。 お金をためる方法はいくつかあります。たとえば・・・ […]
先取り貯金で投資資金がある程度たまったら、次はネット証券と投資商品を決めるステップに入ります。この記事下の
■投資初心者がとるべき新NISA戦略とは
の項目で解説していますので、このまま読み進めてください。
現行NISAと新NISAの違い(比較表)
以下「つみたて枠」「投資枠」「ジュニア枠」を、簡単な帯費用にまとめましたので参考にしてください。現行NISAと新NISAの違いの概略をつかめれば良いです。
つみたてNISA(現) vs つみたて投資枠(新)
現行のつみたてNISAは、新NISAでは『つみたて投資枠』という呼名に変わります。
つみたて枠では、現行の年40万円から、新NISAでは年120万円に増枠。非課税期間が20年から無期限に。非課税限度額も800万円から1,800万円までと大幅に拡大されました。
つみたてNISA(現行) | つみたて投資枠(新NISA) | |
年間非課税枠 | 40万円/年 | 120万円/年 |
非課税期間 | 20年 | 無期限 |
非課税保有限度額 | 800万円 | 1,800万円 |
対象投資商品 | 一定の要件を満たした投資信託など | |
対象年齢 | 18歳以上 | |
買付方法 | 積立のみ | |
投資可能期間 | 2042年まで | 無期限 |
現行制度と新制度の関係性 | 現行制度から新しい制度へのロールオーバーは不可 |
一般NISA(現) vs 成長投資枠(新)
現行の一般NISAは、新NISAでは『つみたて投資枠』という呼び方に変わります。
非課税枠は現行の年120万円から、新NISAでは年240万円と倍になります。非課税期間は5年から無期限に。非課税保有限度は600万円から1,200万円までと拡大されます。成長投資枠の非課税保有枠1,200万円ですが、新NISA全体ではつみたて投資枠と合わせて1,800万円まで非課税で運用できます。
一般NISA(現行) | 成長投資枠(新NISA) | |
年間非課税枠 | 120万円/年 | 240万円/年 |
非課税期間 | 5年 | 無期限 |
非課税保有限度額 | 600万円 | 1,200万円 |
対象投資商品 | 一定の要件を満たした上場株式・投資信託・ETF・REITなど | |
対象年齢 | 18歳以上 | |
買付方法 | 制限なし | |
投資可能期間 | 2023年まで | 無期限 |
現行制度と新制度の関係性 | 現行制度から新しい制度へのロールオーバーは不可 |
ジュニアNISA(現)
現行18歳未満のジュニアNISAは、2024年からの新NISAでは廃止されます。現在保有しているジュニアNISAは、子どもが18歳になるまで非課税枠が延長されます。
ジュニアNISA((現行) | 新NISA(2024年~) | |
年間非課税枠 | 80万円/年 | ジュニアは廃止 |
非課税期間 | 5年(所定の手続きで18歳まで延長可) | |
非課税保有限度額 | 400万円 | |
対象投資商品 | 一定の要件を満たした上場株式・投資信託・ETF・REITなど | |
対象年齢 | 18歳以上 | |
買付方法 | 制限なし | |
投資可能期間 | 2023年まで | |
現行制度と新制度の関係性 | 現行制度を18歳まで延長可。新NISAにロールオーバー(移行)は不可 |
でもあたらしい「つみたて投資枠」と「成長投資枠」は
非課税投資枠がグッと増えたので
その分で相殺ですね♪
新NISAのメリットとデメリット
新NISAのメリットは?
いままでの説明で、新NISAは投資初心者が将来資金(生活資金・教育資金・老後資金など)を作り出すための強い味方になることは理解できたと思います。
特に2024年からの新NISAでは、現制度と比較して大幅に非課税枠が拡大されたために、投資のプロでもない一般国民にも、老後資金を作り出すことを簡単に達成できるプラットフォームが準備されたのは非常に大きなメリットと言えるでしょう。
特に、これからおすすめする投資の超初心者向けの投資商品を選ぶことで、特別な投資知識もいらず、100円~と少額から投資できる手軽さを考えたら、本当に誰にでも投資ができる環境を作り出してくれたのも、新NISAのメリットです。
新NISAのデメリット
一方、新NISAのデメリットを考えてみると、正直あまり見当たらないのですが、しいて言えば18歳未満のための「ジュニアNISA」が無くなることでしょう。
いままでは自分だけでなく、子どもを含めた家族全員でそれぞれNISA口座を持ち、非課税投資ができたのですが、2024年からは、それが無くなります。
ただ家族全員でNISAをやると言っても・・・
例えば夫婦2人と子ども2人、計4人分のNISAをするだけの資金力がある人ならデメリットと言えるかもしれませんが、平均的な家庭の場合に生活費の他に4人分の投資用資金がある人は、あまり居ないのではないでしょうか?
新NISAでは1人分1,800万円分の非課税枠に拡大されましたから、夫婦2人だと計3,600万円。その金額が、投資運用でさらに増えていくのですから、十分ではないでしょうか?
今現在、所有しているジュニアNISAも、子どもが18歳になるまで非課税枠が延長できますから、ジュニアNISAがデメリットと考える必要は、ほとんど無いと思われます。それよりも、成人用の非課税枠が一気に広がったわけですから、恩恵のほうが大きいですね。
金融庁は2024よりNISAの新制度を発表しています。
この新NISAは、現在のNISAとどこが違うのか?
現行NISAを新NISA2024に、そのまま移行は出来ないのか?
という点について、まとめて見ました。[…]
投資初心者の新NISA商品選定の基準|何に投資すれば良いのか?
私たちは投資のプロではありませんから、毎日投資商品とにらめっこをする訳にはいきません。またリスクが高かったり、利益が出にくいものに投資する余裕もありません。また、一度NISAで投資を初めたら、後はひたすら、ほったらかして置ける商品にしたいところです。
となると、投資初心者である私たちが商品を選ぶ選定基準は・・・
- とにかく管理が簡単で、ほったらかして置ける投資商品を選ぶ
- リスクを最小限にするために分散投資する
- 投資対象の実績が十分利益が出ている商品を選ぶ
- 信託報酬が0.2%以下の手数料が安い商品を選ぶ
- ファンド規模が大きい安心安全な商品を選ぶ
これらの基準をすべて満たす投資商品が理想です。
上記5条件を、もう少し解説しておきます。
①とにかく管理が簡単で、ほったらかして置ける投資商品を選ぶ:
私たちは本業をしながら兼業で投資をする訳ですから、トレーダーのように1日中PCの前に座って管理する訳にはいきません。ですから自分が管理をしなくても良い『投資信託』にまかせて、ほったらかします。
②リスクを最小限にするために分散投資する:
ほったらかすとなると、失敗のリスクが極めて少ない、投資商品を選ぶ必要があります。それが全世界株式インデックスファンドという商品で、全世界の小~大企業3,000~8,000社の株式に投資します。ひとつの株式に投資した場合、その企業がダメージを追った場合、投資は失敗してしまいますが、有名多数の株式、しかも全世界をまたいだ投資にすれば、リスクが極めて小さくなります。これが分散投資で、ほったらかす以上、リスクは分散して最小限にする必要があります。
③投資対象の実績が十分利益が出ている商品を選ぶ:
管理が簡単な投資信託で、リスクを減らす分散投資となると、おすすめが全世界株式インデックスファンドです。ただ、いくら管理が簡単で、リスク軽減されていても、利回りの悪い商品では投資する意味がありません。そこでおすすめなのが、全世界株式インデックスファンドのうち以下の3銘柄:
運用会社 | 銘柄 | 直近利回り(年) | |
三菱UFJ国際投信 | eMAXIS Slim全世界株式 | +19.57% | 高い |
SBIアセットマネジメント | SBI全世界株式インデックスファンド | +18.31% | 高い |
楽天投信投資顧問 | 楽天全世界株式インデックスファンド | +18.07% | 高い |
どれも直近利益率がかなり高いのでおすすめです。
④信託報酬が0.2%以下の手数料が安い商品を選ぶ:
投資信託を購入する際、以下の4種類の手数料がかかります。インデックス型の投資信託では、受取金額に手数料が大きく影響します。とくにNISAのように中長期投資となると、僅かな手数料率の違いでも、20年~30年間の負担はかなりのものになります。
幸い、各証券会社がNISAの顧客獲得競争で、手数料は年々下がってきています。一番のおすすめはeMAXIS Slim全世界株式ですが、もし自分の使っている証券会社が取り扱っていない場合には、SBIまたは楽天の全世界株式インデックスファンドを選んでください。
購入時手数料 | 信託報酬 | 信託財産留保額 | 解約手数料 | |
eMAXIS Slim全世界株式 | 0.0% | 0.05775% | 0.0% | 0.0% |
SBI全世界株式インデックスファンド | 0.0% | 0.11020% | 0.0% | 0.0% |
楽天全世界株式インデックスファンド | 0.0% | 0.19200% | 0.0% | 0.0% |
⑤ファンド規模が大きい安心安全な商品を選ぶ:
全世界株式インデックスファンドもさまざまな銘柄がありますが、ここでおすすめする3銘柄は、純資産総額が大きいものに厳選しました。小さなインデックスファンドで利益率が25%を超えるような高リターン商品もありますが、純資産総額が小さい場合、その安定性・安全性が心配です。
いくら高リターンを期待できても、いきなりその銘柄が終了してしまう場合もあります。ここでおすすめする全世界株式インデックスファンドは日本の大手の運用会社であり、ファンド規模も大きいものに限定しました。
ファンド名 | 連動する指数 | 純資産 総額 |
ファンド 規模 |
eMAXIS Slim全世界株式 (オールカントリー) [運用会社:三菱UFJ国際投信] |
MSCI ACWI Index (世界の中~大型株約3,000銘柄) |
16065.91億円 | 大きい |
SBI全世界株式インデックスファンド [運用会社:SBIアセットマネジメント] |
FTSE Gloval All Cap Index (世界の小型株を含めた約8,000銘柄) |
1449.64億円 | 大きい |
楽天全世界株式インデックスファンド [運用会社:楽天投信投資顧問」 |
FTSE Gloval All Cap Index (世界の小型株を含めた約8,000銘柄) |
3635.0億円 | 大きい |
以上の条件をすべて満たすインデックス型の投資信託は
全世界株式インデックスファンドです。
全世界株式インデックスファンドにもいろいろと種類があるのですが、ここでは上記条件①~⑤を満たした3銘柄をおすすめします。
これら3銘柄の『月々2万円積立た時のシミュレーション』
以下は月々2万円づつを『新NISAのつみたて投資枠』に積立した場合の20年後のシミュレーションです。ここでは、おすすめする全世界株式インデックスファンドの3種類の、過去5年平均の実質利回りの数字を使って予想します。
その結果、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー、オルカン)が20年後もっとも『最終手取り額』が多くなった、その要因は次の2つです。
- 貯金5年間の平均利回りが+15.43%と最も大きい
- オールカントリーの信託報酬の割合が最も低い
特に2つ目の『信託報酬』の低さが、大きく影響を与えています。
できれば投資初心者には、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)をおすすめしたいですが、すべての証券会社にこの商品があるとは限りません。もし自分が使う証券会社にオールカントリーが無い場合は、同じく全世界株式インデックス型の投資信託2つ、
- SBI全世界株式インデックスファンド
- 楽天全世界株式インデックスファンド
を選んでも大丈夫です。
これら3種類の全世界株式インデックスファンドは、それぞれ投資内容が異なります。ここ最近の傾向ではeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)が一番好調ですが、投資の世界に『絶対』はありません。他のSBI全世界株式インデックスファンドや楽天全世界株式インデックスファンドが上回る可能性も十分考えられます。
ただ過去の実績からはeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)は非常に成績が良いので、選べるのであれば、これを選ぶのが得策です。オールカントリー以外の2商品のシミュレーションは、下の表を参考にしてみて下さい。
積立額[月] | 利回り [5年平均] |
信託報酬 | 運用結果 [20年] |
信託報酬累積 | 最終手取り額 | |
eMAXIS Slim全世界株式 | 2万円 | +15.43% | 0.05775% | 約3,183万円 | 約11万円 | 約3,172万円 |
SBI全世界株式インデックスファンド | 2万円 | +12.37% | 0.11020% | 約2,080万円 | 約16万円 | 約2,064万円 |
楽天全世界株式インデックスファンド | 2万円 | +12.26% | 0.19200% | 約2,049万円 | 約27万円 | 約2,022万円 |
重要なのは、信託報酬が十分安いかどうかが、20年後の成果に大きく影響を与えます。基本的に0.2%以下を目標にしてください。上記3商品は、すべて0.2%以下をクリアしているものを選びました。
プロ並みの成果をあげる必要があります!
それを可能にするのが、投資信託の
全世界株式インデックスファンドです!
初心者はこれ1本でOKです♪
ただし、ここに挙げた数字は直近5年間の平均であり、今後もこの数字のままで進行するとは限りません。投資ですから、世界経済の要因で実績も変動することを認識していて下さい。
ただ、NISAのような中長期投資の場合は、一時的にマイナスの結果となっても、そのまま持ち続けることで、また軌道は修正されている事が過去30年の実績から見込まれます。中長期投資は「持ち続けて運用し続ける」と覚えておいて下さい。
新NISAおすすめ3銘柄の特徴
それでは、それぞれの全世界株式インデックスファンドの特徴を解説します。
eMAXIS Slim全世界株式
まずはイチオシの全世界株式インデックスファンドです。
ファンド名 | 連動する指数 | 純資産総額 | ファンド規模 |
eMAXIS Slim全世界株式 (オールカントリー) [運用会社:三菱UFJ国際投信] |
MSCI ACWI Index 世界の中~大型株約3,000銘柄 |
16065.91億円 | 大きい |
積立額[月] | 利回り [5年平均] |
信託報酬 | 運用結果 [20年予想] |
信託報酬累積 | 最終手取り額 |
2万円 | +15.43% | 0.05775% | 約3,183万円 | 約11万円 | 約3,172万円 |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、MSCI ACWI IndexMSCI ACWI Index(世界の中~大型株約3,000銘柄)に連動する投資成果を目指すインデックス型投資信託です。日本を含む、全世界に投資するため、全世界に投資したい人におすすめで、完全な分散投資でリスクが抑えられます。米国への投資が約6割なので、米国の成長がカギを握っているといえる投資信託です。
直近5年間の実績は非常に良く、利回り+15.44%と高実績に加えて、信託報酬が0.05775%と3銘柄中最も低く抑えられていることもあり、全世界株式インデックスファンドの中では最も利益が出ています。総資産総額も16065.91億円と全世界株式インデックスファンド中もっともファンド規模が大きい安定商品ですので、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)をイチオシとします。
SBI全世界株式インデックスファンド
ファンド名 | 連動する指数 | 純資産総額 | ファンド規模 |
SBI全世界株式 インデックスファンド [運用会社:SBIアセットマネジメント] |
FTSE Gloval All Cap Index 世界の小型株を含む約8,000銘柄 |
1449.64億円 | 大きい |
積立額[月] | 利回り [5年平均] |
信託報酬 | 運用結果 [20年予想] |
信託報酬累積 | 最終手取り額 |
2万円 | +12.37% | 0.11020% | 約2,080万円 | 約16万円 | 約2,064万円 |
SBI・全世界株式インデックス・ファンドは、全世界の株式市場の値動きに連動する成果を目指すインデックス型投資信託です。投資先は、FTSE Gloval All Cap Index(世界の小型株を含めた約8,000銘柄)を中心(60%)に米国株式市場の大型株から小型株まで投資し(60%)、残り40%を米国を除く先進国・新興国の株式に投資します。全世界に分散投資しながら、より米国の比重を高めたい人におすすめの全世界株式インデックスファンドです。総資産総額も1449.64億円とファンド規模も十分大きいため安心できる商品です。
直近5年間の実績は、利回り+12.37%と安定した実績に加えて、信託報酬も0.11020%と低めのため、安定した結果を出しています。選んだ証券会社にeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が無い場合は、こちらの銘柄を選びましょう。
楽天全世界株式インデックスファンド
ファンド名 | 連動する指数 | 純資産総額 | ファンド規模 |
楽天全世界株式 インデックスファンド [運用会社:楽天投信投資顧問」 |
FTSE Gloval All Cap Index 世界の小型株を含む約8,000銘柄 |
3635.0億円 | 大きい |
積立額[月] | 利回り [5年平均] |
信託報酬 | 運用結果 [20年予想] |
信託報酬累積 | 最終手取り額 |
2万円 | +12.26% | 0.19200% | 約2,049万円 | 約27万円 | 約2,022万円 |
楽天・全世界株式インデックス・ファンドも、世界の株式に丸ごと投資できるインデックス型の投資信託です。FTSE Gloval All Cap Index(世界の小型株を含めた約8,000銘柄)に投資するので、この商品を1つ保有すれば、日本、先進国、新興国など、全世界の株式に分散投資できるため非常に安定します。世界の株式にまとめて投資し、世界の経済成長の連動した安定投資をしたい人におすすめで、つみたてNISAやiDeCoでも投資できる商品です。総資産総額も3635.0億円とファンド規模も大きいため安心して任せられます。
直近5年間の実績は、利回り+12.26%と安定した実績に加え、信託報酬も0.19200%と0.2%以下に抑えられているので、NISAなどの中長期投資に向いています。選んだ証券会社にeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が無い場合は、こちらの銘柄を選んでも良いでしょう。
全世界株式インデックスファンドを扱うネット証券はどこが良い?
ネット証券選びは、口座開設数、ネット/アプリの使いやすさ、投資信託の取扱本数、iDeCoの口座開設もできる、以下3大ネット証券であれば心配いりません。
おすすめ1:SBI証券
まず初めにおすすめするのがSBI証券です。SBI証券が国内で1,100万口座も利用されている人気のネット証券です。
銀行連携 | 投信取扱本数 | iDeCo開設 | 獲得ポイント |
住信SBIネット銀行のハイブリッド預金にすると、普通預金金利が10倍もらえる | 2,664本超 | ⭕ | Tポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル、Vポイント |
おすすめ2:マネックス証券
マネックス証券が人気の理由は、NISAの国内・米国・中国株の取引手数料が無料、1日100円からつみたてNISA可能、マネックスカードでポイント1.1%還元、マネックスポイントが貯まるなど特典がいっぱいです。
銀行連携 | 投信取扱本数 | iDeCo開設 | 獲得ポイント |
新生銀行のネットバンキング利用でマネックス証券の金融商品が購入可能。 | 1,282本超 | ⭕ | マネックスポイント、Pontaポイント、dポイント |
おすすめ3:楽天証券
楽天経済圏の楽天ポイントを知らない人はいないでしょう。楽天ポイントがどんどんたまります。
銀行連携 | 投信取扱本数 | iDeCo開設 | 獲得ポイント |
楽天銀行とのマネーブリッジで普通預金金利が大幅アップ。 | 1,631本超 | ⭕ | 楽天ポイント |
すでに楽天銀行、楽天カードを利用している方は、楽天アプリから直接、楽天証券の申請を行ってください。
楽天カード&楽天銀行を持っていない方はこちらから楽天カード、楽天銀行、楽天証券をセットで申請することでマネーブリッジや楽天ポイントが倍増しますから、楽天を選ぶ場合は、この3つをペアで連携するとお得です。
まとめ
- 2024年1月1日から、新NISA制度がスタートします。もちろん現行NISAも、別枠としてそのまま運用出来ますから、現在すでにNISAを初めている人は、そのまま続けましょう。
- 新NISAと今までのNISAの違いについては、上記記事に詳しく書いていますから、なんども参考にしてみて下さい。
- 私たち一般人が新NISAで選ぶ商品は、全世界株式インデックスファンド一本にまとめます。投資信託の運用方法は、とにかく持ち続けることです。途中、サブプライムローン問題のような時期も今後もくると思われます。でも、過去の実績をみても、持ち続けることで復活をし続けてきたのが、全世界株式インデックスファンドです。これ一本をほったらかしましょう。
- 可能であれば、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー、オルカン)の一本投資でいきましょう。ネット証券にもしない場合は、変わりのSBIまたは楽天全世界株式インデックスファンドを選びます。
- ネット証券は提携銀行と、自分の目的に合わせて選択しましょう。何も無ければSBI証券にしておけば、間違いありません。
以上、新NISAをこれから始める人へのおすすめでした。
NISA初心者によくある質問(Q&A)
- Q1 つみたて投資枠と成長投資枠を別々の金融機関で利用することはできますか?
- つみたて投資枠と成長投資枠を別々の金融機関で利用することはできません。一つの金融機関で利用することとなります。ただし年単位で金融機関を変更することは、可能です。
- Q2 つみたて投資枠だけで非課税保有限度額(1,800万円)を使いきることはできるますか?また、つみたて投資枠を使わず、成長投資枠だけを利用することはできますか?
- つみたて投資枠だけで非課税保有限度額(1,800万円)を使いきることは、可能です。
また、つみたて投資枠を使わず、成長投資枠だけを利用することも可能です。ただし、成長投資枠の非課税保有限度額は、1,200万円とされています。
- Q3 新しいNISA制度を始める際、既に現行のNISA制度(一般・つみたて)で保有している商品は、売却する必要があるのでしょうか?
- 既に現行のNISA制度(一般・つみたて)で保有している商品を売却する必要はありません。
購入時から一般NISAは5年間、つみたてNISAは20年間、そのまま非課税で保有可能で、売却も自由です。
ただし、非課税期間終了後、新しいNISA制度に移管(ロールオーバー)することはできません。
- Q4 ジュニアNISAで保有している商品は、2024年以降、どのように取り扱われるのでしょうか?
- 現行のジュニアNISAで投資した商品については、非課税期間(5年)終了後、自動的に継続管理勘定に移管され、18歳になるまで非課税で保有することが可能です。
- Q5 現行NISAは解約して、新NISAに移行したほうが良いのでしょうか?
- 現行NISAで投資した分は、新しい制度の外枠と考えられ、現行制度における非課税措置が適用されますから、そのまま投資を続けて大丈夫です。
投資に詳しくない私たちが、投資を始めるには「証券口座」を作る必要があることは分かります。でも正直、証券口座ってなんだろう?とイマイチ、ピンと来ない人がほとんどだと思います。 私もそうでした。 「証券口座を作りなさい!」 「[…]