全世界株式インデックス|新NISA/iDeCo初心者におすすめ3銘柄を徹底比較!

全世界株式インデックスファンドとは?

全世界株式インデックスファンドは投資信託の銘柄の1つで、世界の先進国、新興国の株式3000~8000銘柄にも及ぶ、限りなく全体に分散投資をしているインデックスファンドです。

新NISA初心者におすすめな銘柄は?

いざ新NISAを始めるとなると、次のステップが「どんな投資商品を選ぶか」で悩むことになります。例えば金融庁が定める投資信託だけでも208本もあり、初心者にはどれを選べば良いのか悩むところです。

投資にある程度詳しければ、自分で選ぶ楽しみもありますが、私たちは会社員という本業をもち、1日中投資情報を眺めている時間はありません。できる限り、簡単シンプルに、ほったらかして資産を増やしていきたいです。

投資のプロではない私たち初心者が投資銘柄を選ぶ4つの基準として覚えておきたいことは:

  1. 分散投資されている銘柄選ぶ
  2. 流動性の高い銘柄を選ぶ
  3. 安全性の高い銘柄を選ぶ
  4. 手数料が安い銘柄を選ぶ

これらの基準をもとにした商品、それは「投資信託」になります。投資信託であれば、日々の運用はファンドマネージャーがやってくれるので、私たち購入者はまさに「ほったらかし」て置けば良いのです。

数ある投資信託の中でも、私たちが老後資金を作るのに適した銘柄が
全世界株式インデックスファンド
になります。(以下、略して全世界株式とします)

なぜ初心者は全世界株式だけが良いのか?

全世界株式を選ぶ理由は、前項の「投資銘柄を選ぶ4つの基準」が十分に満たされているからです。

ここでは全世界株式の代表格としてeMAXIS Slim全世界株式を例にとって説明します。

「投資銘柄4つの基準」をおさらいすると、

  1. 分散投資されている銘柄選ぶ
  2. 流動性の高い銘柄を選ぶ
  3. 安全性の高い銘柄を選ぶ
  4. 手数料が安い銘柄を選ぶ

です。これをeMAXIS Slim全世界株式に当てはめてみると・・・

❶分散投資されている銘柄選ぶ

分散投資は投資リスクを軽減するための、最大の武器になります。eMAXIS Slim全世界株式は、日本を含む先進国、新興国に分散(国、通貨の分散)している投資信託です。その総投資株数は中型~大型株約3000銘柄に分散しているため、大変大きなリスクヘッジが取られているので非常に安定しているのが特徴です。

❷流動性の高い銘柄を選ぶ

投資信託は、お金が必要になったときに、いつでも全額または一部を解約することが出来るので、将来設計がし易い商品です。

❸安全性の高い銘柄を選ぶ

投資信託に支払った金額は、販売会社、運用会社、信託銀行で分別管理されているので、万一どれかの機関が破綻したとしても影響を受けず安全な商品です。

結論として、上に述べた条件すべてを満たしている銘柄が全世界株式インデックスファンドであり、ここでおすすめする理由です。

また、上記3つの基準の他に、もう1つの、とても重要な要素があります。それは・・・

❹手数料が安い銘柄を選ぶこと

新NISAで中長期投資をする場合、手数料も累積していくと結構な額になります。つまり、運用実績が右肩あがりであると同時に、費用である手数料が安いことが、銘柄を選ぶ上で重要な要素となります。

これらをクリアしている商品が、eMAXIS Slim全世界株式を代表とする、全世界株式インデックスファンドです。

またeMAXIS Slim全世界株式と共に、ここでおすすめするのが

  • SBI全世界株式インデックスファンド
  • 楽天全世界株式インデックスファンド

どちらも連動する指数はFTSE Global All Cap Indexで、世界の小型~大型株約8,000銘柄に分散投資をしているため、これら銘柄も非常に安定した投資商品です。

以上が、初心者新NISA運用に全世界株式をおすすめする最大の理由です。面倒なことはやらない!新NISA全世界株式インデックスファンド一本だけを選べば完了です。

積立新NISAに全世界株式のみ投資した場合の20年後の姿

それでは全世界株式インデックスファンドを、積立新NISAで運用した場合の20年後にどのように資産が増えているのか、気になるところです。

そこでここでは、全世界株式の代表3銘柄の20年シミュレーションをしてみます。ただし、これはあくまで、直近の数字を入力して出した予想であることはご理解ください。

積立額[月] 利回り
[5年平均]
信託報酬 運用結果
[20年]
信託報酬累積 最終手取り額
eMAXIS Slim全世界株式 2万円 +15.43% 0.05775% 約3,183万円 約11万円 約3,172万円
SBI全世界株式インデックスファンド 2万円 +12.37% 0.11020% 約2,080万円 約16万円 約2,064万円
楽天全世界株式インデックスファンド 2万円 +12.26% 0.19200% 約2,049万円 約27万円 約2,022万円

eMAXIS Slim全世界株式の「最終手取り額」が他2つと比較して極端に良いです。理由は・・・

  1. 5年平均の利回りが他の銘柄よりも高いこと
  2. 信託報酬が他と比べて最も安いこと

が大きく影響しています。手数料の安さが20年累積されると相乗効果も働いて、このように好結果が生じます。これが、手数料が安い投資信託を選ばなければならない理由です。

このシミュレーションの結果が非常に良いのは、ここ直近5年の利回りがとても良いことに原因があります。ただ、理解しておいて頂きたいのは、過去30年の平均では約6%程度ですから、これからの30年平均もその程度と考えていた方が無難です。

私たちの「ほったらかし」の投資でも、年平均6%も出れば、老後資金2000万円は月々2万円の新NISA積立でも十分にクリアできるだろうと予想されます。もうしばらくの間、上記のように+10%超で進んでくれたら嬉しいですね。

ちなみに、今のメガバンクの普通預金金利が0.001%ですから、ただ貯金をしていても価値は下がるばかりです。資産が作れる人の特徴は、余剰金を作り出したら、投資で増やしている事です

おすすめ全世界株式インデックスファンド3選

おすすめは次の3種の全世界株式です。もし自分のネット証券で取扱があれば、イチオシはやはりeMAXIS Slim全世界株式です。もし自分の証券会社に取扱が無い場合には、SBIや楽天の全世界株式インデックスファンドでも大差はありません。これらを選んで下さい。

全世界株式を選ぶ場合の安心材料の1つとして、ファンドの規模があります。この3銘柄の純資産総額およびファンド規模は十分「大きい」ですから、その点でも安心な全世界株式インデックスファンドです。

ファンド名 連動する指数 純資産
総額
ファンド
規模
eMAXIS Slim全世界株式
(オールカントリー)
[運用会社:三菱UFJ国際投信]
MSCI ACWI Index
世界の中~大型株約3,000銘柄)
16065.91億円 大きい
SBI全世界株式インデックスファンド
[運用会社:SBIアセットマネジメント]
FTSE Gloval All Cap Index
(世界の小型株を含めた約8,000銘柄)
1449.64億円 大きい
楽天全世界株式インデックスファンド
[運用会社:楽天投信投資顧問」
FTSE Gloval All Cap Index
(世界の小型株を含めた約8,000銘柄)
3635.0億円 大きい

全世界株式インデックスファンドの過去30年間の実績は、+6%程度の平均上昇率がずっと続いています。6%と言うと、それほど大きな利回りではないように思われますが、20年、30年と運用し続けると複利効果で、先のシミュレーションでお見せしたように、老後資金を作ることが十分可能な銘柄です。

しかも、連動する世界指標がMSCI ACWI IndexやFTSE Gloval All Cap Indexという、世界の優良平均株価ですから、非常に堅実な投資信託です。ほったらかすには持って来いの銘柄で、私たち投資の初心者におすすめする理由です。

新NISAはどこの証券会社を選べば良いか?

証券会社を選ぶ基準は、

  1. 営業スタッフが居ないこと
  2. 手数料が安いこと
  3. 店舗にいく必要がないこと

という条件を満たしているかどうか重要なポイントです。

順に説明すると・・・

❶営業スタッフが居ないこと

投資経験が無い初心者だと「銀行や証券会社のFPに相談したほうが良いのでは?」と思う人が少なくありません。

でも、これは要注意です!

銀行や証券会社の営業担当者は「運用のプロ」ではなく、商品を販売した手数料で稼ぐ、いわゆる「手数料稼ぎのプロ」です。自分の会社が儲かる商品を顧客に売って、会社のためにいかに手数料を稼ぐか?!が、彼ら営業担当社に与えられた職務です。

私達が購入するべき銘柄を選んだとしても、必ず抱き合わせで「手数料が高い銘柄」を勧めてきますから、自分の運用は自分で判断することが重要です。

銀行マンや証券マンでな無くても、友人の勧めも要注意です。「自分はこれで儲かったから、君も同じがいいよ」などと、素人のアドバイスをくれる人って、多いですよね。これは、すごく迷惑ですから、絶対に知人のアドバイスも聞かないことです。

結論として・・・

  • 銀行や証券会社の営業スタッフが居ないこと
  • 友人・知人のアドバイスは一切聞かないこと

これが大事です。だからネット証券が一番おすすめなのです。

❷手数料が安いこと

上記の「積立新NISAに全世界株式のみ投資した場合の20年後の姿」の項で説明した通り、中長期投資は利回りもそうですが、手数料も福利で関連してきます。

上のシミュレーションで、eMAXIS Slim全世界株式の20年後の手取り額が格段に良いのは、利回りが一番高い事もありますが、何と言っても手数料が他2つの全世界株式と比較して格段に安いですよね。

10年、20年、30年と投資期間が長ければ長いほど、手数料の負担も大きく結果に左右します。

ここでおすすめしている全世界株式インデックスファンドの3種は、すべて手数料が安いので大丈夫です。ただ、eMAXIS Slim全世界株式が証券会社で取扱っているのであれば、ぜひこれを選んでください。

結論は「手数料は0.2%以下の銘柄」を選んでください。

❸店舗に行く必要がないこと

店舗に行かなければ購入できないのは不便なのと、必ずと言っていいほど営業マンが余計なセールスをしてきます。ネット証券であれば1年24時間、すべてアプリで完了できますから、その意味でもネット証券が絶対におすすめです。

おすすめネット証券

ここでは大手で人気がある、上記条件をすべてクリアしたネット証券をご紹介していますので、どのネット証券を選んでも安心です。自分の条件や感性にあった会社を選んでください。

  • SBI証券(NISA口座開設)
    4.8

    SBI証券[旧イー・トレード証券]

    ⚫証券口座開設数1位
    ⚫国内株式売買手数料0円
    ⚫カスタマーサポートも最高評価

    楽天証券とネット証券シェアを二分する、ネット証券の王者的存在。

    口座開設数

    ★5|1000万超

    手数料

    ★5|安い

    取扱投資信託

    ★5|約2500本

    取扱い株式

    ★5|日・米・中・韓・ASEAN

    ポイント連携

    ★4|dポイント、Ponta、Tポイント、Vポイント、JAL

    アプリ/ツール

    ★5|とても使いやすいと評判

    口座の開設数は業界最多の1000万口座を超える最大手です。また売買手数料等はもちろん無料の0円ですので、口座数、安さの評価はどちらも★5つと最高得点です。

    銘柄の取扱数は、投資信託で2500本を超え、世界の株式は5カ国と最多を誇っているのも業界最大級。どちらの評価も★5としました。

    気になる大手ポイントサイトとの連携はかなり多く魅力的なのですが、マネックス証券よりは少なくなるために、★は4つです。それ以外の項目では、ダントツ1位です。

    アプリとツールも使いやすさには評判がありますので★5つ。

    総合評価として4.8と最高評価となりました。

    資料請求出来るので、じっくりと投資戦略を練りながら、無料で口座開設をして新NISAをすぐに始めてみましょう。

  • マネックス証券(NISA口座開設)
    4.3

    株・投資信託ならネット証券のマネックス

    ⚫マネックスカードでポイント還元率No.1
    ⚫国内株式売買手数料0円
    ⚫ワン株買付手数料無料はネット証券初!
    ⚫米国株も1株から買える

    というユニークさにファンが多いネット証券です。

    口座開設数

    ★4|約222万口座

    手数料

    ★5|安い

    取扱投資信託

    ★4|約1600本

    取扱い株式

    ★3|日・米・中

    ポイント連携

    ★5|dポイント、アマゾン、Ponta、Tポイント、nanako、waon、JAL、ANA

    アプリ/ツール

    ★5|とても使いやすいと評判

    マネックス証券の口座開設数は222万件程あるので★4つ、大手に恥じない取扱量です。手数料は今の流れに沿った「無料」ですから、中~長期投資の新NISAには最適な投資環境を提供してくれます。

    取扱投資信託数も1600本程と十分な取扱数があり、また世界株式は日・米・中と主要3カ国を網羅しているので銘柄選びで困る事はありません。堂々★4つとしました。

    さて、気になる大手のポイントサービスですが、マネックス証券は業界最大級の提携数を誇っています。マネックス証券で投資を購入するだけで、毎回提携ポイントが付いてきますので、これは結構大きな魅力です。

    またマネックスカードと連携させることで、独自のマネックスポイントが最大2.2%も付加されるので、運用益と共にポイント収入が大きく見込まれるため、マネックス証券を選ぶ人が増えています。大手ポイントサービスとマネックスポイントの両方で稼げるのは、マネックス証券がNo.1。★5つと最大評価にしました。

    アプリとツールは使いやすさで評判ですので★5つです。

    総合評価は★4.3と高得点です。

    口座開設は最短で1日
    で完了し、新NISAをすぐにでも始められます。もちろん開設は無料ですから、気軽に申請が出来ます。

  • 松井証券(NISA口座開設)
    3.6

    松井証券

    山本美月さんのCMでお馴染みのネット証券です。山本美月ファンだったら見逃せない証券会社ですね\(^o^)/

    松井証券の特徴は
    ⚫新NISA口座開設で7000ポイント貰える
    ⚫売買手数料はもちろん0円
    ⚫投信残高に応じて高ポイントが貰える
    というユニークなサービスを売りにしている、ネット証券業界の老舗です。

    口座開設数

    ★3|約145万口座

    手数料

    ★5|安い

    取扱投資信託

    ★4|約1750本

    取扱い株式

    ★3|日・米

    ポイント連携

    ★4|dポイント、アマゾン、PayPay、Matsuiポイント

    松井証券の顧客口座開設数は約145万口座と安定した中堅ネット証券ですが、上位会社と比べると少し口座数は少なめなので、★3つとなりました。

    売買手数料はもちろん無料の★5。

    取扱投資信託銘柄は1750本と十分なので★4つ。海外株式を扱う国数は残念ながら少なめで日・米の2カ国しか無いために★3つ。ただ私たち投資初心者には十分なのですが、比較をするとこのような結果になります。

    気になるポイント連携は、かなり多めなので★4つとなりました。

    総合評価では★が3.6となりますが、新NISAを運用するには問題はありません。山本美月ファンは、ぜひ松井証券で運用を始めてください(笑)

    今回の比較には項目が無いのですが、松井証券はとてもユニークな電話相談サービスがあります。分からない事や相談したい事があれば、いつでも無料で相談できるので、とても心強いです。

    新NISAの口座開設は、もちろん無料で出来ますから、電話相談もしたい人はぜひ口座開設してみてください。

まとめ

投資の初心者がまず悩むのが「どんな銘柄を選べばよいのか」ということです。私もそうでした。
私たちはプロになる気はありませんから、本業のかたわら出来るだけ楽で簡単な投資をする必要があります。
そこで「ほぼ、ほったらかしな運用」で、着実に資産を構築してくれ、リスクが最小限となる投資銘柄が全世界株式インデックスファンドです。

全世界株式インデックスファンドは世界の先進国や新興国の大小の株を3000~8000銘柄という、とてつもなく大量の分散投資をしている投資信託です。分散投資としては申し分ありません。

運用面では、世界のMSCI ACWI IndexやFTSE Global All Cap Indexという指数(日本で言えば日経平均株価みたいな指数)に連動しているため、限りなく世界経済の成長率に近い運用が行われていて安心です。過去30年間の平均利回りが6%程度の実績があり、私たち初心者がほったらかして置いても、ほぼ世界経済の成長と共に資産を構築してくれる安心感がある銘柄です。

投資初心者にとって、一番簡単で安定性のある投資銘柄と覚えておいて下さい。新NISAとの相性はバツグンです。

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40代、50代、60代でも投資に遅すぎる事はありません。ただ20代や30代の人たちと同じやり方では失敗します。後発組なりの運用の仕方で人生100年、勝ち組になりましょう。

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