少ない給料でも貯金が貯まる『先取り貯蓄』の仕組みの作り方

先取り貯蓄とは?

先取り貯蓄は、お金を将来のために計画的に貯めることです。先取り貯蓄をすることで、将来の大切な目標(資産形成)や予期せぬ出費に備えることができます。

お金をためる方法はいくつかあります。たとえば・・・

  • 毎週少しずつお金をためて、貯金箱に入れることもできますし
  • また新たに貯蓄用の口座を開設して、貯金していく方法もあります

でも、まさか貯金箱にコツコツと貯めるのは効率的でも無いし、まず老後資産は作れません(涙)

ですから現実的なはなし、ここでは自動的(強制的)にお金を貯める、後者の自動で貯金を増やす仕組みの作り方を解説します。給料をもらったら、まず一部を貯金してしまう!いわゆる先取り貯蓄です。

また普段の生活口座に最適なネット銀行貯蓄口座に最適なネット銀行、そして貯蓄口座と相性の良い証券口座も同時に解説していきます。

普段の生活口座とは別に『貯蓄口座』を作る

普段なにげなく、給料の受取や、水道光熱費などの支払いを、ひとつの銀行口座でやりくりしている人は多いと思います。もちろん複数口座を使いまわしている人も居るでしょうが、その複数の口座の一つを『貯蓄口座』に設定している人はほとんど居ないのが現状です。実は「貯金を貯める」には、この貯蓄口座を設定することが一番はやく確実です。

そもそも何故みんな貯金ができないのか?

高額所得者は別として、平均的な給料をもらっている会社員で余裕を持って貯金を貯めることが出来る人はあまり居ません。令和4年度の国税庁の発表によると、民間企業に努めている会社員の平均給与は458万円です。

給与所得者の平均ですから、年齢的には40代前後が一番多いでしょう。40代の会社員の多くは家庭を持ち、子供も小中高生の3~4人家族になります。

この時期は生活費の他に、子供の塾や習い事など教育費、持ち家があれば住宅ローンの支払いなどもあり、とうぜん会社員ですから、接待や飲み会も外せません。これが現実!とても貯金どころではありません。

このようなキビシイ現実の中で貯金をしていくためには、ある程度、強制的かつ計画的に貯金をしていく必要があります。それが、これからお話する『先取り貯蓄の仕組みづくり』です。

毎月の給料から強制的に貯金する仕組みを作る

先取り貯蓄は、給料をもらったら、まずその内の10%から20%程度の金額を、毎月強制的に貯金をしてしまう仕組みです。もちろん手取りの少ない人もいれば、多い人もいますから、自分の生活がなんとかやり繰りできる範囲内で、最大の金額を月々の貯蓄に回します。

最低でも10%は欲しいところです。給料の1割なら、ちょっとガンバれば出来るはずです。

例えば、手取り20万円もらっているとすると、この10%の月々2万円を貯蓄口座にまわせば、年間で24万円貯金ができる計算になります。1ヶ月分の給料を超えますね。これを4年続ければ、貯蓄口座には約100万円の貯金が出来ます。

これをNISAとかiDeCoにまわして、10年~40年程度の中長期の投資に回します。これで老後2000万円、最低でも準備できれば、定年時にかなり楽になります。これをやりたい訳で、そのためのファーストステップが先取り貯蓄です。

やる人とやらない人との差は、のちのちの人生に大きく響いてきます。

貯蓄口座を選ぶ2つの基準

先取り貯蓄口座をどこの銀行でも同じ、と思ったら少し違います。もちろん、基本的にどの銀行でも良いのですが、これから資産運用を始める私たちは

  • 少しでも手数料が安いネット銀行
  • 24時間操作ができ
  • 証券会社との相性が良い銀行

を選ぶのが得策です。これらの条件を満たすのが、以下おすすめのネット銀行です。

【基準1】 『給与受取口座』が会社に指定されている場合のおすすめパターン

ひとつ目は、給料を受け取る口座が『会社指定』されている場合におすすめのネット銀行です。

先取り貯蓄をするには、会社が指定する現在の銀行口座から、毎月自動的に10%程度の定額を振替なければいけません。

住信SBIネット銀行は「定額自動入金サービス」という、他行から住信SBIネット銀行の普通預金に自動的(定期的)に振替えてくれるシステムがあります。このサービスを使わないとなると、自分で毎月決めた金額を振替えることになり面倒なのと「やっぱり、今月はやめよう」となりがちで、結局貯金が出来ずじまいになってしまっては貯金はできません。

他行からの振替が設定できる「定額自動入金サービス」があるからこそ、住信SBIネット銀行をおすすめする理由です。

先取り貯蓄の次のステップになりますが、住信SBIネット銀行を貯蓄口座にしたら、相性の良い証券会社が「SBI証券」です。この2つは、セットで口座開設をしたいです。

セットにする理由は、住信SBIネット銀行とSBI証券を連携して開設することで、住信SBIネット銀行のハイブリッド口座を開設することが出来ます。ハイブリッド口座にすると、普通預金金利が通常の0.001%が、なんと10倍の0.01%になりますから、SBIを選ぶ時には是非ともセットで開設してください。

給与受取口座を会社から指定されている場合のまとめ

先取り貯蓄口座は、他行からの振替ができる「定額自動入金サービス」がある住信SBIネット銀行に口座開設がベストです。

【基準2】『給与受取口座』を自分で決められる場合のおすすめパターン

次の給料受取のパターンが、給与受取口座を自分で指定できるケースです。上から順に説明します。

 

貯蓄口座おすすめ1:GMOあおぞらネット銀行

会社からの給与受取口座が、自分で決められる人におすすめする貯蓄口座No.1が、GMOあおぞらネット銀行です。

給与受取口座 貯蓄口座 おすすめ証券口座
今の銀行 GMOあおぞらネット銀行 SBI証券/マネックス証券

貯蓄口座にGMOあおぞらネット銀行をおすすめする理由は・・・

  1. 普通預金金利が最大1000倍の1.0%になる(100万円以下|期間限定)
  2. SBI証券/マネックス証券に口座を持つことで、おすすめNo.1商品のオールカントリーを選べる

という大きなメリットが魅力がある点です。

もちろん、まだまだ多くの他行にはない特徴がありますので、詳しくはGMOあおぞらネット銀行の公式サイトで確認してください。

じつは、「給与受取口座+先取り貯蓄口座+証券会社」の組み合わせの中で、私が一番おすすめしたいパターンがこの

GMOあおぞらネット銀行 + SBI証券/マネックス証券

です。

貯蓄ができたら、次のステップが投資です。その投資商品で超初心者に一番おすすめな全世界株式インデックスファンドの『eMAXIS Slim 全世界株式』(別名オールカントリー、またはオルカン)と言われる商品を扱っているのがSBI証券/マネックス証券なのです。

詳細は別記事でご紹介していますので、ここでは割愛しますが、できればGMOあおぞらネット銀行を先取り貯蓄口座にする事を、ここではイチオシしておきます。

貯蓄口座おすすめ2:楽天銀行


楽天銀行の魅力といえば、なんといっても楽天経済圏での楽天ポイントが貯まるところです。「会社からの給与の入金」も「普段の生活費の支払い」どちらでも楽天ポイントが貯まるところが、楽天市場でショッピングをしている人にはたまらなく魅力です。

給与受取口座 貯蓄口座 おすすめ証券口座
❶現状が楽天銀行の場合 GMOあおぞらネット銀行 マネックス証券
❷現状が他行(楽天銀行以外)  楽天銀行 楽天証券

楽天銀行を選択するには、これら2つのパターンにわかれますが、どちらが良いかは今後の戦略次第で攻め方が変わってきます。それぞれの戦略を説明します。

❶現状が楽天銀行の場合
給与受取口座 貯蓄口座 おすすめ証券口座
❶現状が楽天銀行の場合  GMOあおぞらネット銀行 SBI証券/マネックス証券

給与受取口座がすでに楽天銀行の人(または、今から受取口座を楽天銀行にする人)は、次に貯蓄口座を選びます。そこでおすすめな銀行が、GMOあおぞらネット銀行です。その後の投資も考えて、GMOあおぞらネット銀行+SBI証券/マネックス証券の組み合わせです。

貯蓄口座としてGMOあおぞらネット銀行をおすすめするのは、何と言っても

  • 普通預金金利が一般の銀行の1000倍の1.0%もらえる(貯蓄額100万円以下|期間限定)
  • SBI証券/マネックス証券を使えば目的の投資商品オールカントリーに投資できる

ことが最大の魅力で、イチオシの理由です。利息がなんと今なら1000倍です!

最初の給与受取口座が楽天銀行ですから、入金にも支払いにも楽天ポイントがたまります。楽天銀行の『毎月おまかせ振込予約』の機能を使えが、貯蓄口座のGMOあおぞらネット銀行への毎月の貯蓄振込は自動化出来ます

貯蓄口座のGMOあおぞらネット銀行にある程度の投資金額がたまったら、SBI証券/マネックス証券のオルカンに投資する。

という仕組みが完成します。

給与受取口座『楽天銀行』+貯蓄口座『GMOあおぞらネット銀行』+『SBI証券/マネックス証券』

これで、先取り貯蓄の仕組みが完成です。

❷現状が他行(楽天銀行以外)の場合

給与受取口座 貯蓄口座 おすすめ証券口座
❷現状が他行(楽天銀行以外) 楽天銀行 楽天証券

楽天経済圏で楽天ポイントを最大限に使いたい人におすすめの、楽天銀行の第2のパターンです。

会社からの給与受取口座が楽天銀行以外の他行の場合、それはそのままにしておいて、先取り貯蓄用の貯蓄口座を楽天銀行にします。楽天経済圏の恩恵をフルに受けるために支払いは楽天カードに、そし証券口座を楽天証券を選びます

マネックス証券のオールカントリー(オルカン)に対抗するのが、楽天証券の『楽天・全世界株式インデックスファンド』です。オルカンも楽天・全世界株式インデックスファンド、どちらも同じ全世界株式インデックスファンドです。内容が少々違いますが、楽天・全世界株式インデックスファンドも今後の投資に十分魅力がある投資商品ですから、楽天証券で投資利益をだしながら、さらに楽天経済圏のポイントを最大限活用していくには、

給与受取口座『他行』+貯蓄口座『楽天銀行&カード』+『楽天証券』

の組み合わせも、とても魅力的です。楽天経済圏のポイントが魅力の人には、このパターンがおすすめです。

楽天銀行と楽天証券をセットで利用すると、マネーブリッジと言って普通用金金利がなんと大手銀行の100倍の0.1%になります。しかも入出金に楽天ポイントも稼げます。

楽天銀行は楽天カードと連携することで、さらに楽天ポイントが上がりますから、もしこれから楽天銀行とカードそして楽天証券を連携したい人は、以下の楽天カードの申込から始めてください。公式ページへのリンクを下に載せておきます。

貯蓄口座おすすめ3:住信SBIネット銀行

会社からの給与受取口座が、自分で決められる人におすすめする貯蓄口座おすすめ3がこちら・・・

給与受取口座 貯蓄口座 おすすめ証券口座
今現在の銀行口座 住信SBIネット銀行 SBI証券


住信SBIネット銀行の特徴は上(給与受取口座が会社指定の場合)でも説明しました。

自分で給与受取口座を決めれる場合、この給与受取口座が他行の場合にも、住信SBIネット銀行の『定額自動入金サービス』が便利に利用できます。会社からの給料を受け取る口座が現在他行で、いろいろと自動支払がすでに設定されているので変更したくない。という場合には、定額自動入金サービスがある住信SBIネット銀行をおすすめします。

そして住信SBIネット銀行を貯蓄口座として設定したら、セットでSBI証券が、優遇金利がもらえるハイブリッド口座を作るために必要です。このハイブリッド口座の特徴は、普通預金金利が大手市中銀行の10倍の0.01%になることです。

さらにSBI証券で扱っているオルカンに似た金融商品が『SBI・全世界株式インデックスファンド』となりますから、SBIのセットをチョイスした場合には、この商品に投資することになります。

まとめると、会社からの給与受取口座(他行)を変更したくない場合には、定額自動入金サービスのある住信SBIネット銀行が便利で、ここを貯蓄口座として選んだ場合には、その優遇性を得るために、証券会社はSBI証券を選ぶのがベストチョイスとなります。

給与受取口座『他行』+貯蓄口座『住信SBIネット銀行』+証券会社『SBI証券』

これが、貯蓄自動化の仕組みとなります。

まとめ

先取り貯蓄銀行 相性の良い証券会社
GMOあおぞらネット銀行 SBI証券/マネックス証券
楽天銀行 楽天証券
住信SBIネット銀行 SBI証券


1. 先取り貯蓄を成功させるには

  1. 給与受取口座
  2. 貯蓄口座
  3. 証券会社

の、すべての要素の組み合わせが重要です。

2. 貯蓄口座を決めるには、
証券会社との相性を考えます。基本的に、貯蓄口座となるネット銀行と同系列のネット証券と組み合わせることで、優待金利などがもらえるので、ここでは同系列で組み合わせています。

貯蓄口座を決めるためには、会社からの給料の受取口座

  1. 会社指定なのか
  2. 自分で指定できるのか

の違いで、変わってきます。

この記事では、先取り貯蓄を自動化して貯金を増やし、投資資金を貯める手段としての『貯蓄銀行』の選び方を解説しました。

次のステップである『投資』は、
私たち投資初心者にとって

  1. リスクを最小限にして
  2. 老後資産2000万円を達成する

という目的のために、最も簡単でリスクも少なく、ほったらかしていても老後資産が貯まる仕組みを作って、資産を増やしていく方法を別記事で説明していきます。

まずは

  1. 給与受取口座
  2. 貯蓄口座
  3. 証券会社

この3つを自分の戦略で決定して、少ない給料でも貯金ができる『自動化の仕組み』を作りましょう。資産形成のファーストステップです。

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