貯金を毎月『先取り貯蓄』として自動でセットアップ、そして『固定費の削減』で余剰金を作り出したら、次のステップは『投資』で資金を出来る限り安全に、増殖していきます。この投資には、税制優遇が大きいNISAとiDeCoをフル活用していきます。
貯金だけでも、先取り貯蓄が設定してあれば、確実に貯金は貯まっていきますが、今の銀行金利は多くても0.3%、一般的な0.001%では「資産を形成する」、つまり増やしていく事はとても難しいのが現状です。
もちろん貯金が「はじめの一歩」ですから、この手順は絶対に外せませんが(第1章&第2章)、資産をどんどん増やしていくためには、さらにこの第3章の「NISAとiDeCoの運用」がどうしても必要です。
やった事がないと「投資は難しくて・・・」と敬遠しがちですが、やってみると「なんだ、こんなものか」と、意外と簡単なものです。とくに、このサイトでは『ほったらかしで資産を形成する』ことを主眼においているので、難しい事は必要ありません。
そんな無理をしなくても、資産は着実に増えていきます。
貯金が貯まり始めたら、次は「その貯金」を効率的に増やして、将来の資産を積み上げていきましょう。
資産を加速度的に増やすなら『投資』は必須!
先取り貯蓄を設定して(第1章)、経費を削減(第2章)すれば、毎月の貯金は必ず貯まります。
さて、次のステップは、貯まった貯金を使って『投資』をして、加速度的にお金を増やしていく段階に入ります。
それでは『投資』と言っても、いまいちピンとこない方も多いと思います。はじめに簡単に投資についてお話します。
投機と投資の違い
お金を増やしていくのに、「投機」とか「投資」という言葉を良く聞くと思いますが、その違いを知っている人は、意外と少ないです。
投機とは
投機というのは、同じ株式投資でも、トレードのように短期的な売買で利ざやを稼いでいく手法を『投機』と言います。
例をあげると、デイトレードとかFXなんかは短期的に利益を上げる手法なので投機です。
投資とは
それに比べて投資は(会社の株式投資がよい例になりますが)、株式を買った時点から、比較的長期間、所有しつづけ、将来株価が上がった時点で売ることによって、利益を得る手法です。
つまり・・・
- 短期的な利益を追求する方法が「投機」で
- 長期的な利益を求める方法が「投資」です。
できれば「ほったらかし」で資産を形成するなら、ココでは”投資”をやっていきます。
『投資』って、ギャンブル的なイメージがあるけど・・・
投資とか投機というと、一般的にはギャンブル的なイメージを持つ人が多いと思います。投機は、FXとかデイトレードなど、うまく運用すれば「一攫千金」で大金を稼ぐ、的なイメージを持っている人が多いです。ただし、実際にはギャンブルなどでは全く無く、短期決戦型の投資手法が投機です。
それに対して今から資産を形成していく手法として、私たちは投資をしていきます。投資は比較的「長期間」で、資産を増やしていくものです。投資の中心となる「株」は企業の経済活動で、資産を増やしていきますので、投機とは違いビジネス活動になります。
初心者は”どんな『投資』を始めたら良い?
それでは、私たち投資初心者が投資をするには、何からはじめたら良いのでしょうか?
株式投資となると、会社四季報などで会社の経済活動を研究し、投資先の会社を選ぶ必要があります。が、これは初心者の私たちにとっては、かなり面倒です。
あくまで私たち投資初心者は面倒な事はしたくないので、「ほったらかし」で資産を増やしていく投資にしぼります。
それが・・・
手堅くほったらかしで資産形成できる『投資信託』を選ぼう!
投資信託というものがあります。
投資信託とは、運用の専門家である運用会社にお金を託す(信託する)方法で、私たちが自ら投資先の株式を選ぶ必要がありません。すべて運用会社がリスクを抑えて儲かる銘柄を選んでくれる商品です。
その投資信託とは、1つ2つの銘柄ではなく、数百から数千銘柄を選んで投資するため、万一(まんいち)その中のある会社が倒産したとしても、他多数の銘柄株を同時購入しているので、リスク(危険性)が最小限に抑えられるのが大きなメリットです。
これがいわゆる、リスク回避の分散投資です。だから、私たちのような投資初心者には、うってつけの投資手法なのです。
初心者に優しい『投資信託』3つのメリットとは?
さて、その投資信託が、特に投資初心者に最適な案件である理由は、次の3つのメリットがあるからです。それは・・・
- 手軽に分散投資ができる
- 少額からでも購入できる
- 運用する機関が破綻しても資産は守られる
とう点です。一つづつ説明すると・・・
➊の「手軽に分散投資ができる」点は、すでにお話しました。
➋の「少額からでも購入できる」という点は、金融機関によっては100円でも買えるほど、手軽に投資が出来る事です。もし自分で株式投資をするとなると、最低購入額が決まっている場合が多く、数十万円なければ投資できない事が多いです。それが、投資信託だと、上に述べたように100円からと、誰にでも購入しやすい金額で投資が始められます。
➌の「運用する機関が破綻しても資産は守られる」という点について説明します。
そもそも『投資信託』は、販売会社、運用会社、信託銀行という3つの金融機関が管理しています。
そして私たちが購入したお金は、それら金融機関の財産とは別々に管理しています。そのため「万一それらの機関が破綻したとしても、私たちのお金は守られる」というシステムになっているので、投資初心者には特におすすめな、安心して投資できる商品なのです。
投資信託の種類
アクティブファンドとインデックスファンド
投資信託には、以下の2種類があります。
- アクティブファンド
- インデックスファンド
そもそもどちらのファンドも、運用会社が私たち投資家から集めたお金を、数百~数千の厳選した株式に投資をして、運用します。
その運用の仕方で、より利益を追求した「アクティブファンド」と、安定的に利益を出していく「インデックスファンド」に分かれます。
➊アクティブファンドとは:
運用会社のファンドマネージャーが、値上がりしそうな会社を厳選して、投資をしていきます。とうぜんアクティブファンドは投資する対象会社を選ぶのに手間が掛かるために、インデックスファンドよりも手数料が高い傾向にあります。
アクティブファンドの魅力は、インデックスファンドよりも利益が高くなる可能性を秘めている事です。
❷インデックスファンドとは:
利益重視のアクティブファンドに対して、インデックスファンドはより安定した値上がりを狙った投資信託の商品です。
インデックスファンドの投資手法は、たとえば国内では日経平均株価(日本の株式の平均値)に連動した企業に、投資家からの資金を投資します。つまり、国内の大企業225社の株価の平均値に投資をすることになるために、とても安定した成長が望めるわけです。
国内があれば、とうぜん世界のインデックスファンドもあり、国内に比べて全世界インデックスファンドは、利益の伸びが大きいのが特徴です。
利益率の観点からみれば、アクティブファンドに比べると、インデックスファンドは安定しますが、利益は平均値以上に上がることは有りません。
さあ、それではどちらに投資するのが良いのかと言うと・・・
おすすめはインデックスファンド
アクティブファンドを選べば、インデックスファンドの利益率を超える可能性は十分あります。
しかしながら、過去10年間の統計を見ると、半数以上のアクティブファンドは日経平均株価、世界平均株価をベースにしたインデックスファンドを超える事ができていない、という統計が出ています。
と言っても、大きく利益を出しているアクティブファンドもあるので、私たち投資家は「利益が大きく上がるだろう商品」を選ばなければいけません。これは中級以上の投資家が、平均値のインデックスファンドをやりながら、さらにその上を狙う場合には、アクティブファンドはとても有効な策になります。
投資の中級者以上でしたら、国内経済、世界経済を研究して、あえてアクティブファンドを狙うのもありでしょうが、初心者の私たちが、安心して安定した投資をしたいのなら、まよわず『全世界株式インデックスファンド』をおすすめします。
『全世界株式インデックスファンド』おすすめ3銘柄
それでは実際に、過去の実績が出ている、おすすめの全世界インデックスファンドを上げてみます。
ファンド名 | 連動指数 | 信託報酬(税込) |
SBI全世界株式インデックスファンド | FTSE Grobal All Cap Index(世界約8,000銘柄) | 年0.1102% |
楽天全世界株式インデックスファンド | FTSE Grobal All Cap Index(世界約8,000銘柄) | 年0.212% |
eMAXIS slim全世界株式インデックスファンド | MSCI ACWI Index(世界約3,000銘柄) | 年0.1144% |
ぜひやってみたい、おすすめインデックスファンドとして『全世界』を上げてみました。
もちろん、日経平均株価に連動した『国内』のインデックスファンドも安定しているので良いのですが、過去30年間の実績をみると、国内の伸びに対して、圧倒的に全世界が大きく差を開けているので、私としては『全世界』をおすすめしたいです。
証券会社の口座を開設して、調べて見て下さい。
同時に攻めたい、おすすめ米国株式インデックスファンド
もう一つ、ぜひおすすめしたいのが『米国株式インデックスファンド』と言うものです。
日本のインデックスファンドでは「日経平均株価」に沿った投資信託でしたが、ここでご紹介するのは、アメリカのS&P500という、米国で代表的な500社の平均指数です。
なぜ日本よりもアメリカかと言うと、米国株式は過去30年で15倍にも成長し続けているからです。もちろん世の中に「絶対」という事はありませんから、この先も米国株式が必ず伸びていく!とは言えません。
ただ、過去30年間(今も)ずっと伸び続けている米国株式を、ここで見逃す手はありません。投資初心者の私たちも、今はこの波に乗ってみてはどうでしょうか?
『米国株式インデックスファンド』おすすめ3銘柄
おすすめの米国株式インデックスファンドのおすすめを3つ上げます。
ファンド名 | 連動指数 | 信託報酬(税込) |
SBI・V・S&P500インデックスファンド | S&P500(米国の約500銘柄) | 年0.0938% |
楽天全米株式インデックスファンド | CRSP US Total Market Index(米国の約3,500銘柄) | 年0.162% |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | S&P500(米国の約500銘柄) | 年0.0968% |
どこで購入できるのか?おすすめ証券会社2選
投資をするのにおすすめの証券会社といえば、次の2大証券会社をおすすめします。どちらの証券会社も実績も信頼度も申し分ありません。
第1章で、給与受取口座を「楽天銀行」に、貯蓄口座を「SBIあおぞらネット銀行」をすすめしましたが、貯蓄口座としてのSBIあおぞらネット銀行から投資をするに「SBI証券」はマストで開設したい証券会社です。
- 「GMOあおぞらネット銀行」に「SBI証券」
- 「楽天銀行」に「楽天証券」
この2銀行と2証券口座をセットで持てば、今後の資産形成がとてもやりやすくなります。ぜひどちらも同時に開設する事をおすすめします。
SBI証券
第1章でおすすめした「給与受取口座」とペアで、「SBI証券」口座を開設することで、これからの資産形成のスタート地点に立てます。まずはSBI証券の「資料請求」をしてみてはどうでしょうか?
楽天証券
楽天証券は、第5章『楽天経済圏』を徹底的に利用するのに、必ずおすすめしたい証券会社です。
「楽天銀行」「楽天証券」そして「楽天カード」は、セットで取得することで、楽天ポイントを急加速で利用することが出来、絶対お得です。
まとめ
この章では、初めて投資をするための準備を解説しました。
やることは簡単で、➊証券会社を決める、そして➋投資信託を運用する。
その2つです。まとめると・・・
初心者が安心して資産を増やす『おすすめの投資信託2選』
- 全世界インデックスファンド
- 米国株式インデックスファンド
これら2つを同時にやる事によって、初心者でも簡単で「ほったらかしで資産を増やしていく仕組み」が出来あがります。
おすすめのネット証券会社は次の2つ
- SBI証券
- 楽天証券
すぐに初めてみましょう!投資ができれば、老後2000万円問題は簡単に解決します。
まずは「行動」です。
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