新NISA口座を開設しても、その後いったい何を買ったら良いのか悩んでしまうのではないでしょうか?
初心者には「投資信託がいい」と言われても、ネット証券最大手のSBI証券では、つみたて投資枠に211本、成長投資枠は1,121本も金融商品があり、選べと言われても、それは無理な注文です。
この記事では・・・
- 老後資金2,000万円作るにはどうすれば良いのか?
- 放ったらかしで2,000万円作れる銘柄の選び方
- 出来ればもっと多く資産を作れる銘柄の組合せ
- 金融恐慌が来たらどうする?
- 今すぐ新NISAを始めるのが得!
という話題を通して、誰でも老後2,000万円達成するのに最適な銘柄が選べるようになります。なお、新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2種類があるのですが、この記事では毎月コツコツと積み立てていく「つみたて投資枠」に焦点をあててお話します。
新NISAで老後2,000万円をどう作る?
結論から言うと、新NISAは中~長期間コツコツと積立てていき、福利で資産を増やしていく非課税口座です。この福利計算の利点を活かして、資産をどんどんと増やしていくのです。
ここでは今40歳と仮定して、定年60歳のとき、つまり20年後に2,000万円を作る設定でお話していきます。
将来の資産を形成するのに必要なことは・・・
- できる限りリスクを減らす銘柄を選ぶ
- 月々の積立額
- 平均利回り
- 投資年数
をまず初めに決めていきます。
➀ リスクが少ない銘柄を選ぶ
投資の初心者ですから、そこそこ稼げて、さらに過去の実績を見て、できるだけ安全な銘柄を選びます。とくに初心者ですから、できるだけ簡単で手間のかからない、いわゆる「放ったらかし投資」ができる銘柄が理想的です。それが投資信託のインデックスファンドです。
インデックスファンドとは、日本では日経平均株価とかS&P500といった、株価平均指数に連動するように組まれた投資信託です。日本経済や世界経済の動向に沿って動くために、変動幅が少なく、安定して伸びていく特徴があるので、初心者には最も適した金融商品と言っても良いでしょう。
➁ 毎月の積立額
新NISAで扱う多くの金融商品は、今では100円から積立てられるものが多くあります。もちろん毎月100円の積立てでは、老後資金2,000万円を作ることはほぼ不可能ですが、はじめは練習のために100円から投資するのはおすすめです。
一般的には1万円からが多いですが、今から20年後を目標に2,000万円の資産を形成するのであれば、以下の項で説明しますが、3~4万円程度は欲しいところです。もちろん、そんなに積立てられない人は、5,000円でも1万円でも大丈夫。早く始めてコツコツ積立てていく事が重要です。
➂ 利回り
最も安全と言われている「銀行預金」では、確かにリスクは最低限ですが、利回りも0.01%~0.30%程度とリターンも最低限。これでは老後資金は貯まりません。初心者におすすめの投資信託で、20年間の平均利回り6~7%は最低でも欲しいところです。
➃ 投資年数
投資は複利で利息が増えていくため、運用が長ければ長いほど、利益も増えていきます。ここでは一般的な例として、定年までの「20年間」として話を進めていきます。これが30年、40年となれば、複利なので2,000万円どころか5,000万~1億円も十分可能です。
ここでは「20年」で話をすすめましょう。投資年数がものを言いますから、もしまだ新NISAを始めていない人は、今日からすぐに始めて下さい。口座開設も難しくありません。1日~1週間で完了します。
新NISA口座のおすすめは、開設者数No.1のSBI証券が使いやすく、取扱商品数も多いのでおすすめです。
新NISAをスタートするには、まずはネット証券の口座を開設します。 ここではネット証券口座数No.1のSBI証券の口座開設の方法を説明します。 上図のように4つのステップで完了します。難しくはないので、まだ新NISA[…]
放ったらかしで2,000万円作る戦略(月4万円コース)
上記で説明したように、まずは「リスクが少なく、利益も出やすい銘柄」を決めていきましょう。
初心者なので「放ったらかし」ても地道に利益を上げてくれる銘柄として
eMAXIS slim全世界株式インデックスファンド
をイチオシします。
新NISAは、途中でいつでも解約できるので、とりあえず放ったらかせる優秀な金融商品「eMAXIS slim全世界株式インデックスファンド」、別名「オールカントリー」とか「オルカン」と呼ばれています。ここではオルカンの詳細は省きますが、過去30年平均で7%程度の利益を出し続けている投資信託です。
下の図は金融庁の公式サイトにある「つみたてシミュレーター」を使って計算しました。この「つみたてシミュレーター」はとても便利なので、ぜひ色々とさわって、ご自分で資産してみてください。
この機能を使って、今から20年後に2,000万円作るためのシミュレーションをしてみます。
運用する投資信託は「eMAXIS slim全世界株式インデックスファンド」なので過去の平均利回り7%を使用します。ここから逆算すると、新NISAのつみたてとうし枠で、月々4万円を20年間積立てていくと、20年後には2,084万円となり、目標達成です。
つまり「eMAXIS slim全世界株式インデックスファンド」を毎月4万円づつ積立てていけば、20年後には老後資金の2,000万円になるので、最初に新NISA口座で商品と積立額を設定したら、あとは放っておきましょう。
この7%が絶対に保証される訳ではありませんから、そこは認識して始めて下さい。2024年9月現在のオルカンの成績は以下の通りです。
2024年9月の直近利回り | 26.14% |
過去5年間の平均利回り | 18.89% |
過去20年平均 | 約7% |
上左図の赤い部分は利回りが赤字になった部分です。オルカンは世界経済に連動していますから、世界恐慌が来ればマイナスになります。過去コロナショック、サブプライムローンなどで大きな赤字も出していますが、中長期全体を通すと平均7%は出ています。直近では26.14%と、ものすごい利回りを出しており、全体像として捉えると、過去ずっと右肩上がりの優秀なファンドです。
これが「何もしないで20年後に2,000万円作る」シナリオです。一度設定したら、20年間放って置くことで、資産を形成すると覚えてください。
もしまだ新NISAを始めていない人は、SBI証券で新NISA口座を開設してさっそく始めましょう。
老後資金を1億円を狙う戦略(月3万円コース)
次は、すこし戦略的な投資方法です。
上でおすすめした「放ったらかし投資」のeMAXIS slim全世界株式インデックスファンド(オルカン)は、日本株約5%、世界株式に約95%に分散投資をした商品でした。この95%のうち実際には約65%は米国株式を組み込んでいます。つまり日本株5%、米国株65%、その他世界株30%という内訳です。このオルカンに月々4万円積立てし続ければ、20年後に目標2,000万円を達成する投資法でした。
それに対して今から説明するのは、もう少し積極的な投資商品で、新NISAに月々3万円積立てていく事で、20年後に約9,000万円(795万円+8,547万円=9,342)も可能にする投資商品です。それが・・・
- 主に日本株式「ひふみプラス」を30%程度で1万円積立て
- 米国株「eMAXIS slim米国株式(S&P500)が70%程度に2万円積立て
この割合で投資していく方法です。過去の実績から判断して、今から20年後に約1億円前後の資産を作ることは十分期待できます。
以下が直近と過去5年平均の利回りです。
ひふみプラス(日本株92.28%) | eMAXIS slim 米国株式(S&P500) |
直近利回り-2.52% | 直近利回り 29.01% |
過去5年平均 10.35% | 過去5年平均 22.22% |
新NISAで資産形成するコツは「20年間そのまま放って置くこと」です。
上表をみると、主に日本株の「ひふみプラス」の直近利回りは、最近の株価の乱降の影響でマイナス2.52%になっています。確かに好ましい結果ではありませんが、過去5年間平均をみると+10.35%と好調です。直近マイナスなのにひふみプラスを勧めるのには訳があります。
このファンドの運営会社は「レオス・キャピタルワークス株式会社」と言い、インデックスファンドを超える実績を目的とするアクティブファンドを運営する、純国産の会社です。過去の実績も非常に安定しており、信頼できる会社です。
このアクティブファンドの「ひふみプラス」は、92.28%の割合で日本株を占めていて、分散投資としてはほぼ日本と判断できます。
この日本株式中心の「ひふみプラス」を30%、そして過去20年間ずっと安定して急成長を続けている「米国株式」を70%の組合せが、ここでおすすめする強力な戦略です。
先に紹介した「放ったらかして2,000万円作る」eMAXIS slim全世界株式インデックスファンドと比べると、リスク度は高くなりますが、その反面利回り率はぐんと上昇するため、同じ20年間放ったらかして投資することで1億円前後の結果を期待できる組合せとなります。
- 安全性を選ぶのであれば、初めにご紹介したeMAXIS slim全世界株式インデックスファンドの一本掛け(月4万)で20年放って置く方法
- リスク度は少し上昇しますが、過去の実績をみても、20年後に1億円前後まで増える可能性がある「ひふみプラス1万円」と「eMAXIS slim米国株式(S&P500)2万円」(月3万円)の組合せ
どちらを選ぶかは、自己判断となります。ちなみに筆者は個人的に「ひふみプラス」と、今一番人気の「eMAXIS slim全米株式(S&P500)」を3:7の割合で組合せて、新NISAでコツコツと積立てています。
SBI証券
ひふみ投信・ひふみプラスとは? ひふみ投信とは、東京に本社を置くレオス・キャピタルワークス株式会社(以下レオス)の投資信託の1つです。 投資信託の「ひふみ投信」は、国内株式が9割、外国株を1割という配分で組まれた、日本株中心のア[…]
金融恐慌が来たときの対処法
かなり近いうちに日本の、そして世界の金融恐慌は、ほぼ確実に来るでしょう。その時、一気に平均株価が下がり、下図のように赤字利回りに転落します。
しかし新NISAで資産を形成する方法は、最低20年~の中長期掛けて複利で稼いでいく方法です。左図を見ると、いくつかの年で大きくマイナス成長をしていますが、右図をみると、一時的に大きく暴落しても、その後にまた右肩上がりの成長をしているのが、過去の実績から分かります。このように歴史は繰り返していくので、大不況がきて株価が大きく下落しても、あわてずにその後10年、20年持ち続けるのがコツです。
これが新NISAの強みで、中長期的にみれば必ずまた復活しています。
新NISAは今すぐ始めるのが得!
この記事を書いているのが2024年9月ですが、間もなくほぼ間違いなく、世界不況がくると思います。その時は大幅な下落を経験するでしょう。しかし、新NISAの強みは、中長期の「継続」です。
もしまだ新NISAを初めていないのであれば、今すぐ新NISA口座を開設して、つみたて投資枠で上記に説明した戦略で老後資産作りを始めて下さい。つみたて投資の強みで「価格が下落したときが、同銘柄を安く仕入れられる」というのがあります。これは別の記事で説明していますので、暴落を心配する必要はありません。
⚫証券口座開設数1位
⚫国内株式売買手数料0円
⚫カスタマーサポートも高評価
楽天証券と並び、国内ネット証券シェアを二分する、ネット証券の王者的存在。
口座開設数 | 1300万超と国内最大 |
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手数料 | 非常に安い(ほぼ0円) |
取扱投資信託 | 2500本と多い |
取扱い株式 | 日・米・中・韓・ASEANと5カ国 |
ポイント連携 | dポイント、Ponta、Tポイント、Vポイント、JALが使える |
アプリ/ツール | 使いやすく定評あり |
口座の開設数は業界最多の1300万口座を超える最大手です。また売買手数料等もほぼ無料の0円と、手数料の安さが重要ポイントとなる新NISAには理想的なネット証券会社です。
銘柄の取扱数も投資信託で2500本を超え、世界株式は5カ国と業界最多。気になる大手ポイントサイトとの連携も多く、投資運用をするだけでどんどんポイントも貯まります。
資料請求も出来ますから、じっくりと投資戦略を練りたい人に最適です。口座開設は無料ですから、安心して申し込めます。