ひふみ投信・ひふみプラスとは?
ひふみ投信とは、東京に本社を置くレオス・キャピタルワークス株式会社(以下レオス)の投資信託の1つです。
投資信託の「ひふみ投信」は、国内株式が9割、外国株を1割という配分で組まれた、日本株中心のアクティブファンドで、基準価額が直近で7万4千円と非常に成績の良い銘柄です。
基準価額とは、2008年にひふみ投信が1万円からスタートした金額に対して、2024年2月現在それが7万4千円になっているということ。つまり、スタートしてから資産が約7.4倍に殖えた、という事が分かる指標が基準価額です。投資信託を選ぶ際に便利です。(実際には計算式があるのですが、ここでは割愛します)
- ひふみ投信の概要と実績
- ひふみ投信の運用理念
- ひふみ投信を選ぶメリット・デメリットは?
- 新NISAで運用すべき銘柄かどうか?
- レオスに口座開設をするメリット?
が分かるようになり、ひふみ投信を購入すべきかどうかの判断材料にして頂きたいと思います。
ひふみ投信の運用実績
「ひふみ投信」というのは、運用会社レオス・キャピタルワークス㈱のフラッグシップ銘柄です。さっそく運用実績を見てみましょう。下グラフは2024年1月現在のもので、基準価額が69,396円となっていますが、この記事を書いている2024年3月8日現在はすでに74,579円と伸び続けています。
このグラフはひふみ投信の公式ページからの情報です。TOPIX(東証株価指数)が対比指標とされていますが、TOPIXに対してひふみ投信の実績は2倍以上と、その優秀性が良く現れています。これがアクティブファンドの威力であり、魅力です。
ひふみ投信を私が推奨する理由は、運用を始めた2008年から今現在までずっと右肩上がりが続いていることです。その間もちろんマイナスの年も存在しますが、その落ち込みを最小限にする施策が施されているファンドであるからです。リスクを押さえる施策については、後ほど解説していきますが、これがあるからこそ実績を伸ばし続けることが出来ていると言える、極めて信頼性の高い投資信託です。
ここがアクティブファンドの「ひふみ投信」を、私が強くおすすめする理由です。
レオス・キャピタルワークス㈱とはどんな投資会社か?
ひふみシリーズは、レオス・キャピタルワークス㈱という、創業21年になる日本国籍の会社です。よく投資ファンドというと外資ファンドが多いのですが、レオス・キャピタルワークス㈱は日本企業です。
東京丸の内に本拠地を置く会社で「顔の見える運用」をモットーとする、運営者、ファンドマネージャーに直接合うことが出来る経営方針で、非常に信頼のおける定評のある会社です。
公式HPを見れば分かりますが、投資先企業の選別には、実際に自分たちが足を運び、その企業の将来性を検討しながら投資運用をしている事が、ひふみ投信の成績が非常に好結果である理由であることは間違いありません。
私も実際に、レオスに口座を持ち「ひふみ投信」を購入していますが、このレオス・キャピタルワークスの運用方針が信頼できるために、この銘柄を選びました。その結果は、現時点では十分満足できるものと認識しています。
会社名 | レオス・キャピタルワークス株式会社 |
設 立 | 2003年4月16日 |
本社所在地 | 東京都千代田区丸の内1-11-1パシフィックセンチュリープレイス(PCP)丸の内27F |
資本金 | 313,904千円(2023年4月25日時点) |
事業内容 | 投資運用業 投資助言・代理業 第二種金融商品取引業 |
加入協会 | 一般社団法人 日本投資顧問業協会 一般社団法人 投資信託協会 一般社団法人 Fintech協会 一般社団法人 ファイナンシャル・ アドバイザー協会 |
金融商品取引業者登録番号 | 関東財務局長(金商)第1151号 |
公式ホームページ | https://www.rheos.jp/ |
『ひふみ投信』を購入対象として選ぶメリットは?
ひふみシリーズには日本株メインの「ひふみ投信」、世界株式の「ひふみワールド」、そしてバランス型の「ひふみらいと」がベースになっています。
この記事では日本株式メインの「ひふみ投信」を解説していきます。
基準価額7.4倍という好実績
基準価額とは簡単に言えば、1万円からスタートして、今現在幾らになっているか?という風に理解してもらって大丈夫です。この記事を書いている2024年3月10日現在で74,579円ですので、ひふみ投信の運用開始時点から16年間で約7.4倍になった計算です。
柔軟なリスク回避で信頼できる流動性!
株式市場は常に上下の変動があります。最近は非常に好景気ですが、このまま永遠に右肩上がりとは当然なりません。コロナショックやリーマンショックの様に、これからもいきなり下落する時も当然あるでしょう。
レオス・キャピタルワークスは、他のファンドではあまり見かけないリスク回避をしています。それは、株式市場が下落した際にダメージを軽減するため、ファンドの総資産額の最大50%未満の株式を売却して、その代わりに現金を保有する施策を取っています。
株式が下落したとしても、現金でしたら価値は下がりませんから、下落幅を低く押さえることが出来ます。このようなリスク軽減策を取っている為に、好景気の時は株式100%で利回りを最大限にし、不況の際には現金を増やし下落幅を低く抑えられ、長期的に高い利回りを維持しているのです。もちろん基準価額は下がりますが、そのダメージは他のファンドと比較して、間違いなく軽減されます。
これが、ひふみ投信をおすすめする最大の理由です。
資産形成応援団で信託報酬が安くなる?
「資産形成応援団」とは、ひふみ投信を長期間運用し続けると、信託報酬が5年で0.2%、10年で0.4%が還元されるシステムです。
信託報酬の軽減はNISAやiDeCoなど長期間運用する事で、そのの差額はかなり大きな違いとなり、利益として還元されます。この制度を利用するには、レオス直接の口座開設をする必要があります。
他の証券会社や金融機関は対象外ですから、レオスに直接口座を持つことのメリットです。
ひふみ投信と新NISAとの相性は?
ひふみ投信は新NISAのつみたて投資枠、成長投資枠どちらにも対応しています。
ひふみ投信は日本株式が中心のアクティブファンドですから、これ1本では分散投資の面から見ても十分ではありません。ただ、今現在までの実績を考慮すると、絶対に新NISAに組み入れたい銘柄です。
おすすめは分散投資で保全する意味で、日本株式中心の「ひふみ投信」、世界株式の「ひふみワールド」をメインにすると良いでしょう。ただし「ひふみワールド」は成長投資枠のみ取引可能です。
さらに、もう一歩保全を考えて、債権の割合の多い「ひふみらいと」を組み入れるのもおすすめです。レオスの口座を持ち、資産形成応援団の制度を利用しながら、日本株、外国株、債権に分散し長期運用するのがベストでしょう。
ひふみ投信のデメリットは?
1.日本株がメインである
『ひふみ投信』の一番のデメリットを上げると、構成要素の約9割が日本株であることでしょう。今現在のパフォーマンスは非常に好調ですが、バブル崩壊のような事でもあれば、日本にほぼ1国集中している危険性は免れません。
ただこれは、ひふみ投信に1本掛けをした場合の話で、投資の世界で分散投資は当たり前です。日本株中心の『ひふみ投信』と共に、世界株式の『ひふみワールド』、そして債権を含むバランス型の『ひふみらいと』を組合せるのが常套手段です。
この3種の組合せは最強の分散投資となりますから、ひふみ投信の1本がけでなければ、デメリットとはなりません。
2.信託報酬が少し高めか?
純資産総額に対して年率1.078%(税抜年率0.980%)が、ひふみ投信の信託報酬となります。
インデックスファンドと比較すると、1%超えは少し高いように思えますが、その運用実績と5年・10年保有した場合の資産形成応援団での割引を考慮すると、逆にかなり安い信託報酬と言えるでしょう。
資産形成応援団の割引まで、最低5年間は待つ必要がありますが、その後の運用では全く問題ないレベルです。
ひふみ投信はこんな人に向いています!
このような特徴をもつ、ひふみワールドは、どのような人におすすめなのでしょうか?
ずばり、放ったらかして運用したい人にはピッタリです。
どういう事かと言うと、レオスで直接口座を開設すると、運用できる銘柄はひふみシリーズの3種類のみです。この3種類の銘柄の割合を、自分好みに組合せたら、あとはただ「放ったらかし」て放置するだけで十分です。利益はひふみのファンドマネージャーが最大限に作り上げてくれます。
逆に、自分で色々な銘柄。例えば、eMAXIS Slim全世界株式に投資をしたい。米国株式の楽天VTIを自分で選びたい。個別の日本株に投資したい。といった、自分でいろいろな銘柄を選んで運用したい人には、レオスの口座は向きません。レオス口座はひふみシリーズのみ、購入可能だからです。
私的な話ですが、私は証券口座は2つ持っています。一つがレオスで「ひふみシリーズ」を運用しています。それ以外の銘柄を楽天証券で運用していて、全く不自由ありません。「ひふみシリーズ」を安い信託費用で(資産形成応援団を利用)運用したいので、レオスの口座は必須です。
そもそも私はズボラなタイプなので、一度銘柄を組合せたら、あとは放ったらかして楽して稼ぎたいタイプで「購入したら後はレオスにお任せ」が性に合っています。ひふみの3種を組合せて分散投資をして、レオスの運用理念を信じて、ファンドマネージャーにお任せして利益をまっています(笑)
ひふみ投信はどこで購入できる?
ひふみ投信を購入する方法は2つあります。
- レオス・キャピタルワークスで直接「口座開設」して購入する
- 一般の銀行や他の証券会社から購入する
という2通りあります。
1.レオスの証券口座を開設して「ひふみ投信」を直接購入する
直接、運営母体であるレオスの証券口座を持ち運用することが出来る銘柄は、
- ひふみ投信(日本株がメイン)
- ひふみワールド(世界株式)
- ひふみらいと(債権を含むバランス型)
の3種類です。証券口座、新NISA口座で運用することが出来ます。
レオスで口座開設をすると、ひふみシリーズのみの運用となりますが、通常のインデックスファンドの成績を超える可能性が高い、ひふみファンが非常に多いです。その口座総数は約11万口座にも上り、人気が伺えます。(私もその1人です)
レオスで証券口座を持つことで得る2つのメリット
- 『資産形成応援団』で管理手数料が安くなる(他社では無いです)
- 『顔の見える運用』でセミナー等を通してファンドマネージャー達とコミュニケーションを持てる
「ひふみ」は100%国産の投資会社で、アクティブファンドを運営しています。
通常、私はアクティブファンドをおすすめしていません。
アクティブファンドとは、インデックス(平均投資指数)の成績を超える実績を目指す投資信託[…]
2.他のネット証券、または銀行から「ひふみ投信」を購入する
おすすめはネット証券は
- SBI証券
- 楽天証券
で購入できます。
レオス直接の口座ではなく、他社のネット証券、銀行に証券口座を持っている場合には、ひふみシリーズの商品名が変わります。対応する商品の内容は同じですが、名前が変わります。また最後の『ひふみマイクロスコープ』は2024年3月に出たばかりの新商品です。
レオスに直接口座(直販) | 他社のネット証券や銀行 |
ひふみ投信(日本株式中心) | ひふみプラス |
ひふみワールド(世界株式) | ひふみワールドプラス |
ひふみらいと(バランス型) | まるごとひふみ15(債権85%+株式15%) まるごとひふみ50(債権50%+株式50%) まるごとひふみ100(株式100%) |
ひふみマイクロスコープ(日本の小型株) |
よくある質問Q&A
- Q1:口座開設にはどのくらいの日数がかかりますか?
- 1.スマートフォンで確認書類をその場で撮影・提出した場合、不備がない限り最短翌営業日には完了、その日から取引が出来ます。
- 2.確認書類の画像をアップロードして提出した場合は、受付後1~2営業日程度で口座開設手続きが完了し、当社から簡易書留郵便(転送不要扱い)でお送りする「総合取引口座開設完了のお知らせ」をお受け取りいただくとお取引ができます。
- Q2:個人番号確認書類・本人確認書類について
- マイナンバー確認書類
以下のうち1点をご用意ください。
1. 個人番号(マイナンバー)カード(表面および裏面)
2. 通知カード (現氏名・住所が記載されたもの)
3. 個人番号が記載された住民票の写し(コピー不可)
※有効期限は発行から6ヶ月以内のもの
- Q3:1点で本人確認書類として利用できるもの
- ・個人番号(マイナンバー)カード(表面および裏面)
・運転免許証(表面および住所変更がある場合は裏面)
・旅券(日本国発行で、有効期間中のものに限ります。お名前・生年月日が記載されたページと、ご住所(日本語表記)が記載された最終ページが必要です。なお、2020年2月4日以降に申請された旅券は「所持人記入欄」が無いためご利用いただけません。
・在留カード(表面および住所変更がある場合は裏面)
- Q4:資産形成応援団(信託報酬一部還元方式)とは何ですか?
- 5年以上保有していただいている「ひふみ投信」または「ひふみワールド」の口数について、信託報酬の一部相当額を当社がお客様に還元することにより、信託報酬を実質的に割り引くというものです。
お客様の長期投資を応援するために当社が設けた制度で、日本で初めての仕組みです。還元率(応援率)は、以下の通りです。
ひふみ投信
5年以上保有 年率0.2%
10年以上保有 年率0.4%
ひふみワールド
5年以上保有 年率0.1%
10年以上保有 年率0.25%なお、還元する資金で「ひふみ投信」または「ひふみワールド」を買付けして、お客様にお渡しします。
原則として現金での支払いはございません。
- Q5:当社で新NISA口座を開設した場合、他社の商品を買うことはできますか?
- いいえ、できません。当社の口座で買えるのは、投資信託ひふみシリーズに限ります。