ひふみワールドとは?
ひふみワールドとは、レオス・キャピタルワークス株式会社(以下レオス)の投資信託の1つです。
ひふみワールドは、外国株式に投資するアクティブファンドで、基準価額が直近で20,775円と非常に成績の良い銘柄です。
基準価額とは、2019年10月8日にひふみワールドを1万円からスタートした場合、2024年2月現在それが2万超になっているということ。つまり、スタートしてからわずか5年で資産が約2倍に殖えた、という事が分かる指標が基準価額と考えてください。投資信託を選ぶ際に便利です。(実際には計算式があるのですが、ここでは割愛します)
- ひふみワールドの概要と実績
- ひふみワールドの運用理念
- ひふみワールドを選ぶメリット・デメリットは?
- 新NISAで運用すべき銘柄かどうか?
- レオスに口座開設をするメリット?
が分かるようになり、ひふみワールドを購入すべきかどうかの判断材料にしてください。
ひふみワールドの運用実績
「ひふみワールド」というのは、運用会社レオス・キャピタルワークス㈱の世界株式投資のフラッグシップ的存在です。直近の運用実績を見てみましょう。下グラフは2024年2月現在のもので、基準価額が21,123円となっています。
このグラフはひふみワールドの公式ページからの情報です。運用成績を見ると、1年平均で32.32%、3年平均で47.70%とという利回りを出しています。これがアクティブファンドの威力であり、魅力です。
ひふみワールドを私が推奨する理由は、
- 優秀で堅実な世界企業に分散投資されている
- 状況に合わせて組入比率を変化させ資産を守っている
- 上記の条件下で設定依頼ずっと利益を出している
ここがアクティブファンドの「ひふみワールド」を、私が強くおすすめする理由です。
レオス・キャピタルワークス㈱とはどんな投資会社か?
ひふみシリーズは、レオス・キャピタルワークス㈱という、創業21年になる日本国籍の会社です。よく投資ファンドというと外資ファンドが多いのですが、レオス・キャピタルワークス㈱は日本企業です。
東京丸の内に本拠地を置く会社で「顔の見える運用」をモットーとする、運営者、ファンドマネージャーに直接合うことが出来る経営方針で、非常に信頼がおけ定評のある会社です。
公式HPを見れば分かりますが、投資先企業の選別には、実際に自分たちが足を運び、その企業の将来性を検討しながら投資運用をしている事が、このような好結果を出している理由であることに間違いありません。
私も実際に、レオスに口座を持ち「ひふみワールド」を購入していますが、このレオス・キャピタルワークスの運用方針が信頼できるために、直接口座を開設しました。その結果は、現時点では十分満足できるものと認識しています。
会社名 | レオス・キャピタルワークス株式会社 |
設 立 | 2003年4月16日 |
本社所在地 | 東京都千代田区丸の内1-11-1パシフィックセンチュリープレイス(PCP)丸の内27F |
資本金 | 313,904千円(2023年4月25日時点) |
事業内容 | 投資運用業 投資助言・代理業 第二種金融商品取引業 |
加入協会 | 一般社団法人 日本投資顧問業協会 一般社団法人 投資信託協会 一般社団法人 Fintech協会 一般社団法人 ファイナンシャル・ アドバイザー協会 |
金融商品取引業者登録番号 | 関東財務局長(金商)第1151号 |
公式ホームページ | https://www.rheos.jp/ |
『ひふみワールド』を購入対象として選ぶメリットは?
ひふみシリーズには日本株メインの「ひふみ投信」、世界株式の「ひふみワールド」、そしてバランス型の「ひふみらいと」の、大きく分けて3種類ありますが、この記事では世界株式の「ひふみワールド」を解説していきます。
基準価額が約2倍という実績
基準価額とは簡単に言えば、1万円からスタートして、今現在幾らになっているか?という風に理解してもらって大丈夫です。この記事を書いている2024年3月15日現在で21,146円ですので、ひふみワールドの運用開始時点から5年間で約2.1倍になった計算です。
柔軟なリスク回避で信頼できる!
株式市場は常に上下の変動があります。最近は非常に好景気ですが、このまま永遠に右肩上がりとは当然なりません。コロナショックやリーマンショックの様に、これからもいきなり下落する時も当然あるでしょう。
レオス・キャピタルワークスは、他のファンドではあまり見かけないリスク回避をしています。それは、株式市場が下落した際にダメージを軽減するため、ファンドの総資産額の最大50%未満の株式を売却して、その代わりに現金を保有する施策を取っています。
株式が下落したとしても、現金でしたら価値は下がりませんから、下落幅を低く押さえることが出来ます。このようなリスク軽減策を取っている為に、好景気の時は株式100%で利回りを最大限にし、不況の際には現金を増やし下落幅を低く抑えられ、長期的に高い利回りを維持しているのです。もちろん基準価額は下がりますが、そのダメージは他のファンドと比較して、間違いなく軽減されます。
これが、ひふみ投信をおすすめする最大の理由です。
資産形成応援団で信託報酬が安くなる?
「資産形成応援団」とは、ひふみワールドを長期間運用し続けると、信託報酬が5年で0.2%、10年で0.4%が還元されるシステムです。
信託報酬の軽減はNISAやiDeCoなど長期間運用する事で、そのの差額はかなり大きな違いとなり、利益として還元されます。この制度を利用するには、レオス直接の口座開設をする必要がありますので、覚えておいてください。
他の証券会社や金融機関は対象外ですから、レオスに直接口座を持つことのメリットです。
ひふみワールドと新NISAとの相性は?
ひふみワールドは新NISAの成長投資枠のみに対応していますので、その点注意してください。つみたては出来ません。
この「ひふみワールド」は世界株式に投資するアクティブファンドで、日本の株式は入っていません。もちろん日本以外の世界株式に分散されていますから(もちろん通貨も分散されます)、これ1本でもかなり安全で、利回りも3年平均47.7%と魅力的です。
ただ、分散投資をより強めてリスクを軽減するのであれば、
- ひふみワールド(世界株式)と
- ひふみ投信(日本株中心)
を組合せるのが良いでしょう。
組合せはの比率は、もちろん個人個人違いますが、
これ1本では分散投資の面から見ても十分ではありません。ただ、今現在までの実績を考慮すると、絶対に新NISAに組み入れたい銘柄です。
おすすめは分散投資で保全する意味で、日本株式中心の「ひふみワールド」、世界株式の「ひふみワールド」を組合せると良いでしょう。ただし「ひふみワールド」は成長投資枠のみ取引可能です。
さらに、もう一歩保全を考えて、債権の割合の多い「ひふみらいと」を組み入れるのもおすすめです。レオスの口座を持ち、資産形成応援団の制度を利用しながら、日本株、外国株、債権に分散し長期運用するのがベストでしょう。
ただし「ひふみらいと」を組み入れると安定はしますが、利回りは少なくなります。いわゆるローリスク・ローリターンになるので、自分がどのような運用をしていきたいのかで、選び方が変わります。
私のおすすめは「ひふみ投信」と「ひふみワールド」の2択です。
ひふみワールドのデメリットは?
1.投資対象が株式のみである
『ひふみワールド』の一番のデメリットを上げると、構成要素が「株式」のみであることです。このデメリットを防ぐには、「ひふみらいと」で債権を組み入れることで解消されます。
前項でも同じ説明をしましたが、「ひふみらいと」を組み入れた場合、リターンが減少します。
世界株式のみで「利回り」を取るか、債権を組み入れて「安定」を取るか?ここは自分の戦略です。
2.信託報酬が少し高めか?
純資産総額に対して年率1.6280%(税抜年率1.4800%)が、ひふみワールドの信託報酬となります。
全世界株式インデックスファンドと比較すると、1%超えは少し高いように思えますが、その運用実績と5年・10年保有した場合の資産形成応援団での割引を考慮すると、逆にかなり安い信託報酬と言えるでしょう。一般的に信託報酬は2%以下に押さえれば、十分利益は確保できます。
資産形成応援団の割引が始まるまで、最低5年間は待つ必要がありますが、その後の運用では全く問題ないレベルです。
ひふみワールドはこんな人に向いています!
このような特徴をもつ、ひふみワールドは、どのような人におすすめなのでしょうか?
ずばり、放ったらかして運用したい人にはピッタリです。
どういう事かと言うと、レオスで直接口座を開設すると、運用できる銘柄はひふみシリーズの3種類のみです。この3種類の銘柄の割合を、自分好みに組合せたら、あとはただ「放ったらかし」て放置するだけで十分です。利益はひふみのファンドマネージャーが最大限に作り上げてくれます。
逆に、自分で色々な銘柄。例えば、eMAXIS Slim全世界株式に投資をしたい。米国株式の楽天VTIを自分で選びたい。個別の日本株に投資したい。といった、自分でいろいろな銘柄を選んで運用したい人には、レオスの口座は向きません。レオス口座はひふみシリーズのみ、購入可能だからです。
私的な話ですが、私は証券口座は2つ持っています。一つがレオスで「ひふみシリーズ」を運用しています。それ以外の銘柄を楽天証券で運用していて、全く不自由ありません。「ひふみシリーズ」を安い信託費用で(資産形成応援団を利用)運用したいので、レオスの口座は必須です。
そもそも私はズボラなタイプなので、一度銘柄を組合せたら、あとは放ったらかして楽して稼ぎたいタイプで「購入したら後はレオスにお任せ」が性に合っています。ひふみの3種を組合せて分散投資をして、レオスの運用理念を信じて、ファンドマネージャーにお任せして利益をまっています(笑)
ひふみワールドはどこで購入できる?
ひふみワールドを購入する方法は2つあります。
- レオス・キャピタルワークスで直接「口座開設」して購入する
- 一般の銀行や他の証券会社から購入する
という2通りあります。
1.レオスの証券口座を開設して「ひふみワールド」を直接購入する
直接、運営母体であるレオスの証券口座を持ち運用することが出来る銘柄は、
- ひふみワールド(日本株がメイン)
- ひふみワールド(世界株式)
- ひふみらいと(債権を含むバランス型)
の3種類です。証券口座、新NISA口座で運用することが出来ます。
レオスで口座開設をすると、ひふみシリーズのみの運用となりますが、通常のインデックスファンドの成績を超える可能性が高い、ひふみファンが非常に多いです。その口座総数は約11万口座にも上り、人気が伺えます。(私もその1人です)
レオスで証券口座を持つことで得る2つのメリット
- 『資産形成応援団』で管理手数料が安くなる(他社では無いです)
- 『顔の見える運用』でセミナー等を通してファンドマネージャー達とコミュニケーションを持てる
「ひふみ」は100%国産の投資会社で、アクティブファンドを運営しています。
通常、私はアクティブファンドをおすすめしていません。
アクティブファンドとは、インデックス(平均投資指数)の成績を超える実績を目指す投資信託[…]
2.他のネット証券、銀行から「ひふみワールド」を購入する
おすすめはネット証券で、その中でも
- SBI証券
- 楽天証券
が人気がありおすすめです。
レオス直接の口座ではなく、他社のネット証券、銀行に証券口座を持っている場合には、ひふみシリーズの商品名が変わります。対応する商品の内容は同じですが、名前が変わります。また最後の『ひふみマイクロスコープ』は2024年3月に出たばかりの新商品です。
レオスに直接口座(直販) | 他社のネット証券や銀行 |
ひふみ投信(日本株式中心) | ひふみプラス |
ひふみワールド(世界株式) | ひふみワールドプラス |
ひふみらいと(バランス型) | まるごとひふみ15(債権85%+株式15%) まるごとひふみ50(債権50%+株式50%) まるごとひふみ100(株式100%) |
ひふみマイクロスコープ(日本の小型株) |
よくある質問Q&A
- Q1:ひふみ投信とひふみワールドの違いはなんですか?
- 「ひふみ投信」「ひふみワールド」ともに当社が直接販売している投資信託です。
投資対象地域がもっとも大きな相違点になります。
「ひふみ投信」は国内外の株式を主要な投資対象とし、「ひふみワールド」は日本を除く世界各国の株式等を主要な投資対象としています。
なお、いずれのファンドも、成長性が高いと判断される銘柄を中心に選別して投資します。
- Q2:「ひふみワールド」と「ひふみワールド+」の違いは何ですか?
- 「ひふみワールド」は当社が直接販売し、「ひふみワールド+」は銀行や証券会社などで販売している商品です。両者は同じ「ひふみワールドマザーファンド」に投資しているため、投資方針、組入銘柄等に相違はありません。
信託報酬の仕組みや最低購入単位など、主な違いは下記のとおりです。
■信託報酬の仕組み
【ひふみワールド】
購入して5年以上保有された場合には、該当する口数に対して信託報酬の一部を還元する「資産形成応援団」をご提供しております。
詳しくは商品概要をご覧ください。
【ひふみワールド+】
全体の運用残高の増加にともないお客様の信託報酬が逓減します。純資産総額5,000億円までは年率1.628%(税抜年率1.480%)でひふみワールドと同率です。
詳しくはこちらをご覧ください。■最低購入単位・手数料
【ひふみワールド】
申込単位が1,000円以上1円単位で、購入手数料は無料です。
【ひふみワールド+】
最低購入単位や手数料率が販売会社によって異なりますので、各社にご確認をお願いします。
ひふみワールドの販売会社はこちらをご覧ください。
なお、各ファンドに対するお客様からの日々の流入・流出金額は異なります。その現金の比率の調整を行なう都合上、基準価額の変動率は完全に一致するとは限りません。
- Q3:長く保有すると支払う信託報酬が安くなるのですか?
- 保有期間の長短にかかわらず、目論見書に記載されている投資信託毎に、設定された信託報酬をいただいております。
また、当社ではお客様の長期投資を応援するために、信託報酬の一部をお客様に還元する制度がございます。詳しくは以下をご参照ください。
- Q4:資産形成応援団(信託報酬一部還元方式)とは何ですか?
- 5年以上保有していただいている「ひふみワールド」または「ひふみワールド」の口数について、信託報酬の一部相当額を当社がお客様に還元することにより、信託報酬を実質的に割り引くというものです。
お客様の長期投資を応援するために当社が設けた制度で、日本で初めての仕組みです。還元率(応援率)は、以下の通りです。
ひふみワールド
5年以上保有 年率0.2%
10年以上保有 年率0.4%
ひふみワールド
5年以上保有 年率0.1%
10年以上保有 年率0.25%なお、還元する資金で「ひふみワールド」または「ひふみワールド」を買付けして、お客様にお渡しします。
原則として現金での支払いはございません。
- Q5:当社で新NISA口座を開設した場合、他社の商品を買うことはできますか?
- いいえ、できません。当社の口座で買えるのは、投資信託ひふみシリーズに限ります。
ひふみ投信・ひふみプラスとは? ひふみ投信とは、東京に本社を置くレオス・キャピタルワークス株式会社(以下レオス)の投資信託の1つです。 投資信託の「ひふみ投信」は、国内株式が9割、外国株を1割という配分で組まれた、日本株中心のア[…]