米国株式インデックスファンドは過去30年で約15倍にもなった事から、今とくに話題の投資信託です。
今回はその中でも、楽天・全米株式インデックスファンド(愛称:楽天VTI)の魅力とデメリット、そして新NISAやiDeCoとの愛称について見ていきましょう。
米国株に興味がある人はもちろんのこと、日米で分散を図りたい人や米国の経済成長の恩恵を受けたい人には特におすすめの投資信託です。
楽天・全米株式インデックスファンドの
- どんな特徴の銘柄か?
- 利回りは?
- デメリットはあるか?
- 新NISA/iDeCoとの相性は?
- 楽天・全米株式インデックスファンドが買えるおすすめネット証券は?
が分かるようになります。
楽天・全米株式インデックスファンド(愛称:楽天VTI)とは?
楽天・全米株式インデックスファンド(楽天VTI)は、CRSP US Total Market Indexという指標に連動した投資信託で、米国の小型~大型株約4,000銘柄に投資をした、オールアメリカン的な銘柄です。米国株は過去30年で約15倍にも成長した事で、今大注目をあびています。
楽天VTIは、主にバンガード・トータル・ストック・マーケットETFに投資する商品で、これがCRSP US Total Market Indexに連動して動きます。
バンガード・トータル・ストック・マーケットETFの構成要素は、以下のグラフ&表にあるように、アメリカの小型~大型株約4,000株に投資しているために、現在のようにアメリカ経済が順調なときには、大きな利回りを叩き出すのが特徴です。
連動している指標(インデックス)
楽天・全米株式インデックスファンドが連動している指標『CRSP US Total Market Index』とは・・・
CRSP US Total Market Indexは、アメリカの小型株~大型株まで約4,000銘柄、つまりほぼアメリカ経済を丸ごと網羅したと言える構成をしています。
その業種は11業種に分散投資され、今とても勢いのある、インデックスファンドと言えるでしょう。
ヘルスケア | 13.10% |
金融 | 11.90% |
情報技術 | 25.50% |
一般消費財 | 16.40% |
素材 | 2.20% |
生活必需品 | 5.00% |
公益事業 | 2.90% |
通信 | 2.60% |
エネルギー | 2.80% |
資本財 | 14.20% |
不動産 | 3.40% |
ファンドの概要
楽天・全米株式インデックスファンドの概要 | |
資産クラス | 米国株式 |
運用会社 | 楽天投信投資顧問 |
連動する指数 | CRSP US Total Market Index |
純資産総額
ファンド規模 |
1兆3758.62億円
⭕非常に大きい |
ファンド設立日 | 2017年9月29日 |
利回り(直近)
利回り(5年) |
⭕40.08%(非常に良い)
⭕17.30%(良) |
購入時買付手数料 | 0円 |
信託報酬
報酬規模 |
0.162%
⭕安い |
信託財産留保額 | なし |
新NISAでの取扱 | SBI証券・楽天証券・マネックス証券 |
iDeCoでの取扱 | SBI証券・楽天証券・マネックス証券 |
楽天証券 ファンドスコア |
⭐⭐⭐⭐⭐ ⭐5|非常に良い |
㊟上記の内容は、私が個人的に楽天証券で運用しているため、その中からの最新情報を収集しています。
楽天・全米株式インデックスファンドの利回り
以下は楽天・全米株式インデックスファンドの直近および過去5年間の利回り実績です。今はアメリカ経済が好調なため、非常に良いです。
楽天・全米株式インデックスファンドの利回り実績 | ||
タイミング | 直近データ | 5年平均 |
利回り% | +40.08% | +17.30 |
この楽天・全米株式インデックスファンドは、バンガード・トータル・ストックマーケット ETF (VTI)に連動してる為、この指標の動向から、今後の傾向もほぼ同等と予想できます。
以下VTIの過去のデータです。もちろん年によっては大きくマイナスになる年もありますが、新NISAでの運用方法は「長期間の放ったらかし」で運用していきますから、年ごとに一喜一憂するのではなく、トータルの実績を考慮するのがポイントです。私たちは中~長期間で利益を作り出します。
バンガード・トータル・ストックマーケット ETF (VTI)のパフォーマンス平均実績 | |||||||
期間 | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 | 30年 |
平均利回り | +17.8% | +8.5% | +13.1% | +11.4% | +14.2% | +9.4% | n/a |
年ごとにプラス/マイナスが当然ありますが、新NISA/iDeCoの運用戦略は中長期です。年ごとの結果を見るのでは無く、上記表に示す期間の平均値が重要です。
バンガード・トータル・ストックマーケット ETF (VTI)の過去実績を見ると、10年平均で+11.4%、20年で+9.4%とずっと右肩上がりで成長し続けています。
楽天・全米株式インデックスファンドはこのVTIに主に投資しているため、今の直近利回りが+40.08%、5年平均で+17.3%もの利回りを出し続けている、非常に優秀な銘柄です。今後もアメリカ経済は平均的に右肩上がりの傾向が続くものと予想されるため、イチオシの投資信託です。
もちろん、毎年絶対に右肩上がりになる訳ではなく、これからの5年、10年の間でマイナスになる時も必ず来るでしょう。しかし、私たちの投資戦略は「放ったらかし」て中長期の平均利回りで資産を形成していく戦略ですから、VTIの実績を信じて(アメリカ経済の波に乗り続けて)運用を続けることで資産形成できる確率は非常に高いと言えます。これが楽天・全米株式インデックスファンドの人気の秘密です。
初心者~上級者にも、イチオシでおすすめ出来る銘柄です。ただし、楽天VTIと日本株などと組合せる必要はあります。
手数料が安い?
ネット証券の特徴で、手数料は安くなる傾向にあります。特に、信託報酬は0.162%と、他の投資信託と比較してかなり安いレベルを保っています。
なぜ信託報酬が安いほうが良いのかと言うと、新NISAもiDeCoも運用期間は10年~30年ほどと、長期間になります。すると信託報酬の差が、そのまま受取額に響いてきます。
例えば信託報酬が0.20%の20年間と、0.10%の20年間では、受取額がかなり違うのは分かると思います。
楽天・全米株式インデックスファンドの信託手数料は、正直いって・・・
安い!
です。自分の運用銘柄に入れて、間違いのない銘柄です。
楽天・全米株式インデックスファンドのデメリットは?
このファンドのデメリットは、
ずばり、アメリカの株式のみの投資であることです。
つまり国、通貨の分散がされていないのです。当然アメリカ経済の影響を非常に強く受けることになります。ですから、アメリカになにか問題が発生すれば、今のような好結果はもちろん期待出来ません。2017年のサブプライムローン問題のような金融危機が起きた場合は、一気に利回りが落ち込む危険性はあります。
ただ過去に様々な問題を乗り越えた結果が、上記指標(インデックス)の結果ですから、中長期的な視点で考えれば、あまり気にする必要はありません。
長期的な運用戦略の人には、このように投資信託は、景気が良くても悪くても、そのまま持ち続けて運用を続けることで、過去を見ても必ず復活していますから、放ったらかし運用でもそれほど心配無いと思われます。
また、短期決戦をしたい投資家であれば、アメリカ経済・世界情勢を見ながらの運用で、その爆発的な伸び率はとても魅力的で、かなりの資産形成が出来る可能性のある投資銘柄になるでしょう。
楽天・全米株式インデックスファンドの総合評価
以上、特徴をご説明してきましたが、いま必ず話題に上がる「楽天・全米株式インデックスファンド」を楽天証券内で調べてみると投信買付ランキング6位の人気投資信託となっています。
- アメリカ経済が順調な今なら、年利40%前後の高利回りが得られる
- 信託報酬0.162%が安いところが非常に魅力である
- 分配金が無いので効率よく複利で資産形成できる
今の時代で、利回りが非常に高く、米国国内企業に分散投資されている為に、リスクはかなり低く抑えられるというメリット。そして信託報酬が0.162%と十分安いので利益率もアップする!これはもう投資しない方がおかしい!と思うほどの人気銘柄です。ただし、常にアメリカ経済の流れはチェックする必要があります。
また分配金が無いために、利益はすべて複利で回していけるために、中~長期間で資産形成をするには最適な投資信託なのは間違いありません。
全世界株式や日本株投信をしていたら、同時に楽天VTIを入れる価値は十分あります。
新NISAとの相性は?
結論から言うと、新NISAとの相性は良好です。
楽天・全米株式は、今現在、アメリカ経済が絶好調であること。また円安も手伝って、過去最高レベルの利回りを醸し出しています。
アメリカ経済に100%頼っているために、もちろんコレ一本掛けという訳にはいきませんが、新NISAで全世界株式や日本株式をメインに、サブとして楽天・全米株式を、アメリカ経済が好調なうちは同時に運用するのがおすすめです。
新NISAとは非常に相性の良い投資信託と言えます。
iDeCoとの相性は?
iDeCoで注意をしたいのは、積立途中でお金が必要になっても、60歳までは引出しが出来ない事です。ですから、運用銘柄も途中で変更する必要のない、安定的な銘柄を選ぶ必要があります。それから判断すると・・・
楽天・全米株式をiDeCoで運用はおすすめしません。
その理由は、アメリカ経済が今後10年~好調である可能性は誰にも分からないからです。という事で、iDeCoとは相性はあまり良好とは言えません。
楽天・全米株式インデックスファンドを購入できるネット証券おすすめ2選
ネット証券を選ぶ理由は・・・
- 営業担当者が居ないので、思い通りの銘柄が選べる
- 各種手数料が圧倒的に安いので利益が出やすい
- 自宅で24時間出来、窓口に行く必要がない
という点が、証券会社や銀行の窓口と違い、圧倒的に有利です。
「営業担当者がいるとアドバイスを貰えるから有利」と思いがちですが、実はその「営業担当者」はその証券会社、銀行の社員であることを忘れてはいけません。
証券会社にしろ銀行にしろ、営業担当者は自分の務める会社に利益を出さなければ評価されません。会社の利益とは「手数料」です。ほぼ必ず、営業担当者は手数料の高い投資商品を組合せてきます。上で説明しましたが、手数料が高ければ高いほど、私たちの手取り金額は少なくなります。だから手数料は安くなければいけません!
結論として、少しでも多くの利益をだすために、必ずネット証券を選びましょう。
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