SBI・全世界株式インデックスファンドの評価と利回りを徹底解説(雪だるま)

SBI・全世界株式インデックスファンドは、eMAXIS Slim全世界株式インデックスファンド、楽天・全世界株式インデックスファンドと並ぶ3大全世界株式の一つです。

今、新NISAで一番人気なのが、この全世界株式インデックスファンドのシリーズで、SBI全世界株式もその一つです。

SBI・全世界株式インデックスファンド

  1. どんな特徴の銘柄か?
  2. 利回りは?
  3. デメリットはあるか?
  4. 新NISA/iDeCoとの相性は?
  5. SBI・全世界株式が買えるおすすめネット証券は?

が分かるようになります。

SBI・全世界株式インデックスファンドとは?

SBI・全世界株式インデックスファンドは、FTSE All-World Indexという全世界株式の指標に連動して動くために、この商品を1つで日本、先進国、新興国など、全世界の株式の約8,800銘柄に分散投資でき、ほぼ指標と同等の利回りを出す、非常に優れた銘柄の1本です。

投資プロやマニアだけではなく、初心者が放ったらかしながら、ローリスク・ミドルリターン銘柄に投資をしたい人には間違いなくおすすめです。

SBI・全世界株式インデックスファンドは、「雪だるま」という愛称で親しまれています。

ファンドの特徴

SBI・全世界株式インデックス・ファンドは、世界の株式に丸ごと投資できるインデックス型の投資信託です。

バンガード・トータル・ワールド・ストックETFに投資するので、この商品を1つ保有する事で日本、先進国、新興国など、全世界の株式約8,800銘柄に投資している事になります。

世界中の株式にまとめて投資し、世界経済の成長の恩恵を受け取りたい人におすすめで、NISAやiDeCoでも投資可能な人気銘柄です。

SBI全世界株式の資産別配分比率は
■米国株式59.11%
■国内株式6.11%
■先進国株式27,87%
■中国株式3.25%
■その他3.66%
と、世界約50ヶ国に投資しています。

連動している『指標(インデックス)』

SBI・全世界株式インデックスファンドは、FTSE Global All Cap Indexという世界株価指標に連動しています。

英国ロンドンを拠点とする、FTSEインターナショナルが管理する平均株価指標です。

対象国は先進国25ヶ国、新興国(エマージング)23ヶ国の小型株~大型株を含む約8,800銘柄に投資しています。

「SBI・全世界株式」は、この指標に連動して動くファンドです。

このグラフはFTSE Global All Cap Indexという指標の過去20年間の実績を示しました。20年間の利回り平均10.0%という右肩上がりの結果を出しています。

SBI・全世界株式は、この指標をベースにしている為、ほぼ同じ動きで右肩上がりを続けている安定した投資信託です。

ファンドの概要

SBI・全世界株式インデックスファンドの概要
資産クラス 全世界株式
運用会社 SBIアセットマネジメント
連動する指数 FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
純資産総額

ファンド規模

1765.91億円

⭕大きい

ファンド設立日 2017年12月06日
利回り(直近)

利回り(5年)

⭕33.64%(良)

⭕13.99%(良)

購入時買付手数料 0円
信託報酬

報酬規模

0.1022%

⭕安い

信託財産留保額 なし
新NISAでの取扱 SBI証券楽天証券マネックス証券松井証券
iDeCoでの取扱  SBI証券楽天証券マネックス証券
楽天証券
ファンドスコア
⭐⭐⭐⭐
⭐4良い

㊟上記の内容は、私が個人的に楽天証券で運用しているため、そのHPからの最新情報を抜粋しました。

SBI・全世界株式インデックスファンドの利回り

以下はSBI・全世界株式インデックスファンドの直近および過去5年間の利回り実績です。今は非常に良いです。

SBI・全世界株式インデックスファンドの利回り実績
タイミング 直近データ 5年平均
利回り% +33.64% +13.99

SBI・全世界株式は、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(以下FTSE GAI)指標に連動していますから、この指標の過去の動向から、今後の傾向もほぼ予想できます。

以下はFTSE GAIの過去データです。もちろん年によっては大きくマイナスになる年もありますが、新NISA/iDeCoでの運用方法は「長期間の放ったらかし」で運用していきますから、年ごとに一喜一憂するのではなく、トータルの実績を考慮するのがポイントです。私たちは中~長期間で利益を作り出します。

FTSE GAI過去パフォーマンス平均実績
期間 1年 3年 5年 10年 15年 20年 30年
平均利回り +30.6% +19.7% +17.5% +13.2% +15.4% +10.0% +8.9%

棒グラフを見ると年ごとではプラス/マイナスが当然ありますが、新NISA/iDeCoの運用戦略は中長期です。年ごとの結果を見るのでは無く、上記表に示す期間の平均値が重要です。

FTSE GAI指標を見ると、10年平均で+13.2%20年で+10.0%30年だと+8.9%とずっと右肩上がりで成長し続けています。この数値は世界経済の成長度数と考えてください。

SBI・全世界株式インデックスファンドはこの指標に連動しているため、今の直近利回りが+34.67%、5年平均で+13.95%もの利回りを出し続けています。指標に連動するために大きなリスクもなく、今後も平均的に右肩上がりの傾向が続くものと予想されるため、イチオシの投資信託です。

もちろん、毎年絶対に右肩上がりになる訳ではなく、これからの5年、10年の間でマイナスになる時も必ず来るでしょう。しかし、私たちの投資戦略は「放ったらかし」て中長期の平均利回りで資産を形成していく戦略ですから、FTSE GAI指標を信じて(世界経済の波に乗り続けて)運用を続けることで資産形成を達成する確率は非常に高いと言えます。これがSBI・全世界株式の人気の秘密です。

初心者にも中級者にも、イチオシでおすすめ出来る銘柄です。

手数料が安い

ネット証券の特徴で、手数料は安くなる傾向にあります。特に、信託報酬は0.192%と、他の投資信託と比較しても安いです。

なぜ信託報酬が安いほうが良いのかと言うと、新NISAもiDeCoも運用期間は10年~30年ほどと、長期間になります。すると信託報酬の差が、そのまま受取額に響いてきます。

例えば信託報酬が0.20%の20年間と、0.10%の20年間では、受取額がかなり違うのは分かると思います。

SBI・全世界株式インデックスファンドの信託手数料0.1022%は、正直いって・・・

安い

です。自分の運用銘柄として、間違いない銘柄です。

SBI・全世界株式インデックスファンドのデメリットは?

このファンドのデメリットを探すと、

  1. ファンド構成を見ると、米国株式の割合が6割近くを占める
  2. 国、通貨の分散はされているが、投資対象が「株式」のみである

が上げられます。

米国株式の割合が6割ほどですから、アメリカ経済の影響を強く受けることになります。ですから、アメリカになにか問題が発生すれば、今のような好結果はもちろん期待出来ません。2017年のサブプライムローン問題のような金融危機が起きた場合は、一気に利回りが落ち込む危険性はあります。

ただ過去に様々な問題を乗り越えた結果が、上記指標(インデックス)の結果ですから、中長期的な視点で考えれば、あまり気にする必要はありません。このように投資信託は、景気が良くても悪くても、そのまま何もせずに(放ったらかして)持ち続けて運用を続けることが、資産を作り出す手法になっていますから、あまり深く考える必要はありません。

ただ、短期決戦を目指している投資家には、このSBI・全世界株式インデックスファンドは向かないかも知れません。今すぐに利益が欲しい投資家にとっては、この点はデメリットとなりうる要素です。

新NISAやiDeCoで中~長期間で資産をコツコツ形成したい人には、メリットこそあれ、デメリットとはなりません。

SBI・全世界株式インデックスファンドの総合評価

以上、特徴をご説明してきましたが、いま必ず話題に上がる「SBI・全世界株式インデックスファンド」を楽天証券内で調べると買付ランキングが82と、他の全世界株式(eMAXIS Slim、楽天)と比べるとあまり人気は無いようです。ただ、運用結果は、他の2つとほぼ同様ですから、もし自分の証券会社にeMAXIS Slimや楽天を取扱っていなければ、SBI全世界株式を選びましょう。パフォーマンスはほぼ同等です。

  1. これ1本で世界48ヶ国、およそ8.800企業に分散投資されている
  2. 信託報酬が安い
  3. 分配金が無いので効率よく複利で資産形成できる

今の時代で、利回りが非常に高く、世界に分散投資されている為にリスクがかなり低く抑えられるというメリット。そして信託報酬が0.1022%と安価なので利益率もアップする要素が十分含まれた、優秀な全世界株式インデックスファンドです。

分配金も無いために、利益はすべて複利で回していけるために、中~長期間で資産形成をするには最適な投資信託の一つです。

新NISAとの相性は?

結論から言うと、新NISAとの相性は非常に良い

そもそもSBI・全世界株式インデックスファンドは世界経済と同様の動きをするように構成されています。アメリカ経済に少し偏り過ぎている点はありますが、今のところ5年平均で+13.99%と好調です。

新NISAで資産形成するためには中~長期間、放ったらかして運用していく事がカギとなります。あまり年毎の利回り増減を気にするのではなく、しばらく放ったらかして運用するのが、新NISAの賢い利用法です。

また新NISAのメリットで、運用している銘柄を売りたくなった時には、いつでも売買が出来ることです。ですから、もし世界経済がマイナス成長となって、どうしても怖い場合には、さっさと売りさばくことが可能です。ただ、このファンドは世界経済の動向に敏感に反応して、その時々で対象国や株式を変更している銘柄ですから、そのまま持ち続け放ったらかしてておける銘柄です。

FTSE GAI指標の過去30年の歴史を見ても、マイナス成長時も結局は相殺されて、今の高い平均利回りを維持していますから、今後も同様な動きをすると見てよいでしょう。

以上を考慮して、SBI・全世界株式インデックスファンドは、新NISAと愛称の良い銘柄です。

iDeCoとの相性は?

iDeCoは個人型確定拠出年金と言い、自分で積立てていく年金制度です。税制優遇が多く、将来の公的年金だけでは足りない部分をサポートしてくれる私たちの強い味方です。

iDeCoで注意をしたいのは、積立途中でお金が必要になっても、60歳までは引出しが出来ない事です。ですから、運用銘柄も途中で変更する必要のない、安定的な銘柄を選ぶ必要があります。

結論から言えば、SBI・全世界株式インデックスファンドは、iDeCoと愛称の良いの投資信託の一つです。

その理由は、FTSE GAI指標の項で説明した通り、SBI・全世界株式インデックスファンドは一度購入したら、放ったらかして置くことで、10年後、20年後、30年後に資産を作り上げてくる銘柄だからです。

  1. 【安全圏を求める投資家】ならば、現預金25%、国債25%、SBI・全世界株式インデックスファンドを50%程度をポートフォリオとして組み込むのがおすすめです
  2. 【ズボラ投資家】は、SBI・全世界株式インデックスファンド100%を毎月積立てて放ったらかしていきましょう。

iDeCoは中~長期間の運用ですから、FTSE GAI指標(いわゆる世界経済)に連動したこの銘柄は十分に将来資産を形成してくれる、おすすめの銘柄です。

SBI・全世界株式インデックスファンドを購入できるネット証券おすすめ2選

ネット証券を選ぶ理由は・・・

  1. 営業担当者が居ないので、思い通りの銘柄が選べる
  2. 各種手数料が圧倒的に安いので利益が出やすい
  3. 自宅で24時間出来、窓口に行く必要がない

という点が、証券会社や銀行の窓口と違い、圧倒的に有利です。

「営業担当者がいるとアドバイスを貰えるから有利」と思いがちですが、実はその「営業担当者」はその証券会社、銀行の社員であることを忘れてはいけません。

証券会社にしろ銀行にしろ、営業担当者は自分の務める会社に利益を出さなければ評価されません。会社の利益とは「手数料」です。ほぼ必ず、営業担当者は手数料の高い投資商品を組合せてきます。上で説明しましたが、手数料が高ければ高いほど、私たちの手取り金額は少なくなります。だから手数料は安くなければいけません!

結論として、少しでも多くの利益をだすために、必ずネット証券を選びましょう

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